今回の記事では、鉛筆の持ち方が直らない時の対処法を5つ詳しく解説されています。
あなたは、お子さんの勉強を見ていて、こんなふうに思ったことはありませんか?
- 鉛筆の持ち方を教えても、1文字書くたびに元に戻ってしまう
- イライラをぶつけて、息子を練習嫌いにさせてしまいそうだ
- 見た目がカッコ悪くて、早く辞めさせたい
- 鉛筆の持ち方が悪いと、しつけが悪い親だと思われるのではないか
いくら鉛筆の正しい持ち方を教えても、なかなか覚えてくれないと親としても、イライラしたり疲れてしまったりしますよね。
今回の記事では、さまざまな角度から鉛筆の持ち方を直す方法を提案していきます。
- すでに鉛筆の持ち方は教えたけど、うまくいかなかった
- 注意だけしても、一向に良くなりそうにない
このように、すでに何か実践済みの親御さんは、ぜひ本記事を参考にしてみてください。
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鉛筆の持ち方が悪いと困ることはいっぱい
悪い鉛筆の持ち方が絶対ダメとは言い切れませんが、そのままにしておくと以下のような困りごとが出てくる可能性があります。
- 筆圧の調整が難しく、汚い字になってしまう
- 手や腕が疲れやすくなり、勉強に集中する時間が少なくなる
- 結果的に、学力が低くなる
このように、鉛筆の持ち方は悪いのは、単に見た目がカッコ悪いだけでなく、最終的に勉強や学力に悪影響を及ぼすことになります。
そして、悪い鉛筆の持ち方で癖づいてしまうと、修正するのが大変です。
そのため、鉛筆の持ち方を矯正したのであれば、早めに取り組み始めましょう。
鉛筆の持ち方が直らない時の対処法①市販の補助具を試してみる
鉛筆の持ち方が直らない時の1つ目の対処法は、市販の補助具を試してみることです。
鉛筆に輪ゴムを巻いたり、クリップを挟んだり無料でできる実践もたくさんありますが、それだとうまくいかないお子さんもいます。
その場合は、ダイソーやAmazonで販売されている鉛筆を正しく持つための正式な補助具を活用しましょう。
ただし、補助具を一つ買ったからといって、鉛筆持ちが良くなるとは限りません。
お子さんに合う補助具が見つかるまで、2~3種類を購入するつもりでいた方が良いです。
鉛筆の持ち方が直らない時の対処法②太い鉛筆を使う
2つ目の対処法は、太い鉛筆を使うことです。
中には、正しい持ち方ができても、その持ち方をキープし続けられないお子さんもいます。
そして、キープできない原因の一つに、指の力が弱いことがあげられます。
しかし、指の力は一朝一夕では鍛えられません。
そこで、指の力が弱くてもしっかり持てるように、太い鉛筆を使うと良いでしょう。
太い鉛筆は少ない指の力で持てるので、正しい持ち方をキープし続けることができますよ。
鉛筆の持ち方が直らない時の対処法③ ホワイトボードに字を書く
3つ目の対処法は、ホワイトボードに字を書くことです。
下記の写真のように、壁に向かって字を書くと、自然と正しいペンの持ち方が矯正されます。
壁に字を書くには、手首を返して3本指で持つ必要があるので、本当に自然に正しい持ち方が定着しますよ。
ちなみに、壁に向かって字を書くことで、ドラえもんの手のように鉛筆を握握り混むことを避けることができますよ!
鉛筆の持ち方が直らない時の対処法④指に力が入る遊びをする
4つ目の対処法は、指に力が入る遊びをすることです。
指の力が弱いために、正しい鉛筆の持ち方を維持できないケースもあります。
特に指の中でも、鉛筆を持つ上で大切な指は、薬指と小指です。
この2つの指の力がなければ、適切な手の形をキープしたまま、親指、人差し指、中指の3点持ちは実現しません。
普段からできる遊びとしては、鉄棒やうんてい、ボルダリングなど、薬指や小指に力を入れないとできない遊びを意図的に提案してみると良いでしょう。
鉛筆の持ち方が直らない時の対処法⑤姿勢を保てるようにする
5つ目の対処法は、姿勢を保てるようにすることです。
鉛筆の持ち方そのものを正すことも良いですが、そもそも姿勢が悪いと鉛筆も正しく持つことができません。
鉛筆を正しく持てないお子さんは、すぐに猫背になったり、離席したりと、一定時間背筋を伸ばして座り続けることが難しいです。
そのため、腹筋や背筋を鍛えたり、崩れた姿勢を自分で調整したりする体幹の力を整える必要があります。
ただし、長期的に見れば、体幹を鍛えることはとても大切ですが、今日明日ですぐに姿勢が保てるようになるわけでもありません。
その場合は、体幹トレーニングと同時に、姿勢を保ちやすくするためのマットや椅子を導入すると良いでしょう。
いくらやっても直らない子どもは、読み書き障害の可能性も
ここまで紹介してきた方法を実践しても、なかなか鉛筆の正しい持ち方が定着しないお子さんもいます。
もしかすると、文字を読んだり書いたりするのがとても苦手な読み書き障害の可能性もあります。
読み書き障害が疑われるお子さんは、早めに医療機関で発達検査をしてもらいましょう。
発達検査をすると、お子さんの特性がある程度わかるので、普段の勉強方法に応用できます。
もちろん、鉛筆の持ち方も効果的に矯正できるかもしれませんよ。
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鉛筆の持ち方にそこまで気にしなくても良い考え方もある
お子さんの状況によっては、鉛筆の持ち方を直さなくても良い場合もあります。
というのも、鉛筆の持ち方より大事な課題があるかもしれないからです。
例えば、読み書き障害の場合は、鉛筆の持ち方よりも、そもそもひらがなや漢字を読めるようにする方を優先すべきでしょう。
または、勉強の取り組み方そのものをお子さんの実情に応じて変更する必要もあるかもしれません。
このように、お子さんの状況によって、あえて鉛筆の持ち方を無理に矯正させない方が良い場合もあります。
鉛筆の持ち方の練習と同時にタイピング練習がおすすめ
将来的な実用性を踏まえると、鉛筆の持ち方を無理に変えるよりもタイピング練習をした方が良い場合もあります。
なぜなら、日常生活でも仕事でもデジタル化が進み、パソコンで文字を打ち込む頻度が増えてきたからです。
例えば、仕事で資料を作るとなったら、手書きでやることはまずないでしょう。
このように手書きの需要が減っているので、鉛筆を正しく持つ必要性も少なくなっているのです。
もちろん、鉛筆の正しい持ち方を練習することは大切ですが、同時にタイピングスキルを習得しておけば、将来間違いなく役立つでしょう。
まとめ:対処法を実践しつつ、タイピング練習もやってみよう!
ここまで、鉛筆の持ち方が直らない時の対処法を5つ詳しく紹介しました。
鉛筆の持ち方は長年の癖が染み付いて今の形となっているので、口で注意するだけでは、なかなか直らないのが実情です。
今回紹介した対処法の中で、お子さんに役立ちそうなものをぜひ実践してみてください。
また、鉛筆の持ち方がどうしても良くならないのであれば、パソコンのタイピングスキルを鍛える方にシフトチェンジすると良いでしょう。
タイピングは、将来的に必ず役立つスキルなので、今からやっておいて損はありませんよ。