あなたは、大学入試でプログラミングの問題が導入されることを知っていますか?
実は、2025年の大学入試から、プログラミングの問題を含む新科目「情報」が、多くの大学で必須科目になる見通しです。
そこで、この記事では、新しく共通テストで導入される「情報」について、具体的な問題と対策を解説します。
大学入試の「情報」の対策をいち早く始めたい方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
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大学入試でプログラミングは本当に出題されるの?
結論から言うと、大学入試でプログラミングは出題されます。
具体的には、令和7年度(2025年1月)に実施される大学入学共通テストから、プログラミングの知識を含む教科「情報」が導入される見通しです。
- 出典元:文部科学省
2022年2月の時点で、中学3年生以下の児童・生徒は、「情報」を受験することになりますね。
この「情報」は、文系・理系を問わず、多くの国公立大学の入試における必須教科とする方向で検討されています。
つまり、大学受験にはプログラミングの知識が必須になるということです。
ちなみに、試験は他の教科と同様、マークシート方式となるようです。
また、新科目「情報」の導入に伴い、2022年度から高校の授業でも「情報Ⅰ」が必修科目となります。
これまでも、「社会と情報」「情報の科学」といった情報関係の科目は存在しましたが、「情報Ⅰ」はこれらの科目よりも専門性が高い内容になる見込みです。
情報が追加されることで、変わる大学入試の在り方とは?
現在の5教科に新教科「情報」が加わることにより、今後の大学入試は6教科になります。
また、共通テストの科目としては、現行の6教科30科目から、7教科21科目にスリム化される方針です。
例えば、理系の国公立大学への進学を目指して、共通テストを受験する場合は、どのような科目を選択することになるのでしょうか。
実際にシミュレーションしてみましょう。
- 国語:そのまま
- 数学Ⅰ・A:そのまま
- 数学Ⅱ・B:新科目「数学Ⅱ・B・C」へ
- 英語:そのまま
- 物理:そのまま
- 化学:そのまま
- 地理B:新科目「地理総合・地理探究」へ
- 新教科「情報」
従来の科目も範囲が拡大し、「情報」が増えることで、今まで以上の勉強量が必要になりそうです。
大学入試のサンプル問題①プログラミングの理解を問われる
大学入学センターから既にサンプル問題が公開されているので、その一部を確認していきましょう。
サンプル問題は、大学入学センターの公式サイトからダウンロードしましょう。
まず、プログラムの基本的な理解を問う問題が出題されています。
例えば、p8の問2では、『比例代表選挙の当選者数を計算するプログラム』を作成する問題が出題されています。
この問題は、プログラミング独特の考え方である「変数」や「配列」さらに、「順次処理」の理解がなければ、正解を導き出すことはできません。
このように、大学入学共通テストで出題される新教科「情報」には、プログラミングの知識が必要不可欠であることがわかります。
大学入試のサンプル問題②ネットリテラシーを問われる
では、大学入試のサンプル問題を、もう1問見ていきましょう。
「情報」では、パソコンの基礎知識だけでなく、インターネットを適切に使いこなす知識である「ネットリテラシー」に関する問題も出題されます。
例として、p4の問3には、『画像のデジタル化』の方法を問う問題があります。
この問題を解くカギとなるのは、「標本化」「量子化」「符号化」という概念で、アナログなデータをデジタル化して、ネット上での送受信を可能にするために必要な考え方です。
「ネットリテラシー」は、ネットでのルールやモラルについての知識も含む重要な知識なので、しっかりと身につけておくことが必要になるでしょう。
大学入試のプログラミング問題は、勉強していないと絶対解けない
ここまで紹介した「情報」のサンプル問題を見てわかるように、大学入試に出題されるプログラミングの問題は、あらかじめ勉強しておかないと解けません。
一方で、それぞれの問題の難易度はそれほど高くなく、基礎的な知識を問う問題ばかりなので、きちんと勉強していれば正解できます。
勉強するほど点が取れる内容なので、むしろ得点源になる可能性もあります。
そのため、共通テストの「情報」で高得点を取れるよう、今のうちからコツコツ対策しておくことがおすすめです。
大学入試の「情報」で高得点を取るには?①ITパスポート取得
ここからは、大学入試の「情報」で高得点を狙うための対策を、具体的に紹介します。
1つ目の方法は、ITパスポートの取得です。
ITパスポートは、ITに関する基礎的な知識が証明できる国家試験のことで、パソコンの操作スキルはもちろん、セキュリティの知識やネットリテラシーも含みます。
つまり、ITパスポートの取得を目指して勉強していくと、「情報」で出題されるIT関連の知識を網羅的に身につけられるということです。
加えて、当然のことながら「情報」の過去問はまだないため、ITパスポートの問題で演習することはとても効果的であると言えます。
ITパスポートが取得できれば、資格としてアピールできるので、大学入試はもちろん就活でも役立ちますよ!
以下の記事では、ITパスポート取得についてより詳しく解説しています。
高校生向けの記事ではありますが、今からお子さんの大学入試を意識している方は、ぜひ併せてチェックしてみてください。
大学入試の「情報」で高得点を取るには?②プログラミングを学ぶ
2つ目の方法は、プログラミングを学ぶことです。
サンプル問題にもあるように、共通テストの「情報」では、プログラミングそのものに関する問題が出題されます。
2020年からは小学校でもプログラミング教育が導入され、もはや基本的なプログラミングは「できて当たり前」になっていくかもしれません。
したがって、プログラミングの問題で差をつけるには、より実践的な知識を学んで、どんな問題にも対応できる力をつけておくことが望ましいでしょう。
そのためには、やはり実際にプログラミングを学んでみることが一番の近道です。
学んだ知識を使ってプログラムをつくる「アウトプット」の中で、知識も定着し、応用力もついてきますよ。
ちなみに、大学入試に向けてプログラミングを学びたい高校生向けのプログラミング教室は、以下の記事でまとめて紹介しています。
上の記事で紹介している教室は、どの教室も小学生から高校生まで継続して受講できるので、小中学生のお子さんにもおすすめですよ。
まとめ:プログラミングを学んで、大学入試を勝利しよう
今回は、大学入試の共通テストで導入される新教科「情報」の対策について解説しました。
共通テストの「情報」では、ITに関する基礎的な知識とともに、ほぼ確実にプログラミングの問題も出題されます。
そのため、今のうちから、ITパスポートやプログラミングの学習で、大学入試に向けた対策をスタートするのがおすすめです。
できるだけ早めに対策を始めることで、「情報」は十分に高得点を狙える教科ですよ。
思い立ったが吉日!
この記事を参考に、ぜひ今から大学入試に向けた対策を始めてみましょう。
2022年2月時点で、中学生以下のお子さんをお持ちの方は必見の内容です!