コペルプラスオンラインは、療育・児童発達支援スクール『コペルプラス』が提供するオンライン療育サービスです。
全国どこからでもレッスンを受けられる魅力的なサービスですが、こんな疑問を抱いたことはありませんか?
- 本当にオンラインで療育が可能なの?
- オンラインではどんなことをやってくれるの?
- そもそも、うちの子にオンライン療育は必要なの?
通所する療育が一般的なので、オンライン療育に興味はあっても、なかなか一歩を踏み出せない…。
そんな方が多いのではないでしょうか。
そこで、今回の記事では、コペルプラスオンラインがどのような療育を提供しているのか?また、どのようなお子さんにおすすめなのか?を詳しく解説。
さらに、レッスンの流れや詳しい料金体系などもお伝えしているので、コペルプラスオンラインについて理解を深めたい親御さんはぜひ参考にしてみてください。
本記事は、コペルプラスオンラインの担当者の方に取材した内容をもとに執筆しているため、公式サイトでは触れてない内容にも言及しています。
※取材時期は2022年11月です。なお、2023年5月31日にて本サービスは終了しました(2023年8月10日お知らせ)。
Table of Contents
コペルプラスオンラインとは?【オンラインの療育サービス】
コペルプラスオンラインとは、療育・児童発達支援スクール『コペルプラス』が提供するオンラインの療育サービスです。
コペルプラスの始まりである幼児教室『コペル』は、実に30年以上の指導歴。
現在の児童発達支援『コペルプラス』は、全国No.1の教室数(2022年10月時点で350教室以上)で、2,000点以上の豊富な教材でお子さんへの最適な支援を行ってくれます。
しかし、コペルプラスに興味があっても、自宅から遠くて通うことができないご家庭があるのも事実です。
また、児童発達支援・放課後等デイサービスは、児童福祉法で定めるサービスのため、教室ごとに定員が決まっています。
そのため、もっと療育を受けたくても受けられないことも珍しくありません。
そこで、2022年4月から通学教室で行う療育をオンラインで提供するサービスが開始され、全国どこからでもコペルプラスの療育を受けることができるようになりました。
2022年10月時点では、4歳〜6歳を対象としたレッスンですが、2023年4月からは小学生以上まで対象が拡大される見込みです。
料金については、1回40分のレッスンを月4回で月額22,000円(税込)、入会金は10,000円(税込)となっています。
なお、公費が適用されない完全自費の療育サービスなので、通学教室のコペルプラスよりは料金が高くなることにはご注意ください。
受給者証を持っていたとしても、オンラインの料金は変わらず月額22,000円のままです。
逆に受給者証がなくても、特別な診断名がなくても、レッスンを受けることができます。
- 対象年齢:4歳〜6歳(2023年4月には小学生以上まで拡大予定)
- コース:月4回コース(週1回・40分×4週)
- 月額料金:22,000円(税込)
- 入会金:10,000円(税込)
- 無料体験:あり
- お問い合せ:045-755-3089(受付時間/10:00〜18:00)
- 定休日:水曜日・日曜日・祝日(その他、12月28日〜1月3日の年末年始)
- 公式サイト:https://copelplus.copel.co.jp/online/
コペルプラスオンラインのメリット
コペルプラスオンラインのレッスンを受けるメリットは、以下の4つです。
- コペルプラスの療育を全国どこからでも受講可能
- 通学教室の先生のマンツーマンレッスンが可能
- 毎回丁寧なフィードバックがもらえる
- 受給者証がなくても受講可能
それぞれのメリットを確認していきます。
コペルプラスの療育を全国どこからでも受講可能
幼児教室『コペル』の指導歴は30年以上、そして『コペルプラス』は2,000点以上の使用教材を扱う幼児教室の世界では老舗です。
質の高い療育を提供するコペルプラスは、全国No.1の350教室以上も展開していますが、それでも自宅から通える範囲に教室がない方もいます。
そのような方でも、自宅にインターネット環境さえ整っていれば、コペルプラス療育を全国どこからでも受講することが可能です。
通学教室の先生のマンツーマンレッスンが可能
コペルプラスオンラインでは、通学教室の指導員がマンツーマンレッスンに対応してくれます。
オンライン指導員は「教室向け指導員認定研修」+「オンライン指導員認定研修」の両方をクリアした者が担当しており、指導の質が均一化されています。
指導員の中には、教員免許や保育士、児童発達支援管理者などの資格を有している者も。
また、オンラインレッスンにおける通学教室よりもスムーズに行えるように、”スピード感”を心がけて研修を丁寧に行っているそうですよ。
毎回丁寧なフィードバックがもらえる
コペルプラスオンラインでは、自宅からレッスンを受けられるだけではありません。
「どのような点がよかったのか、伸びしろがあったのか」をレッスン終了後に、必ずフィードバックをもらうことができます。
40分のレッスンのうち最後10分間は、指導員と保護者でじっくり話し合い、その中で今後の方針・目標を設定することもあります。
受給者証がなくても受講可能
通学教室のコペルプラスに限らず、児童発達支援・放課後等デイサービスは、受給者証がなくては利用することができません。
しかし、コペルプラスオンラインは、完全な自費サービスのため、受給者証の発行手続きをすることなく、オンラインレッスンを受けることが可能です。
「特別な診断名がついていないけど、発達的に気になるお子さん」でも、気軽に受けられる療育サービスと言えるでしょう。
コペルプラスオンラインのデメリット
次に、コペルプラスオンラインにもデメリットが2点あるので、確認していきましょう。
- 公費が適用されず、療育費用が割高になる
- 通学に比べて受けられない支援もある
公費が適用されず、療育費用が割高になる
受給者証が適用される「児童発達支援・放課後等デイサービス」における利用者負担額は、市町村民税課税世帯(概ね890万円/年以下の世帯の方)で、4,600円とされています。
具体的には、週1回の利用でも、週5回の利用でも、月4,600円以上の利用者負担額を請求されることはありません。(※事業所によっては、おやつ代や教材費等で、追加される可能性があります。)
しかし、コペルプラスオンラインは、完全な自費サービスのため、利用者負担額の上限がなく月額22,000円(税込)のレッスン料金が必要です。
これまで、受給者証で療育を受けてきた親御さんからすると、どうしても料金が高く感じることでしょう。
ただし、自費サービスの良さとして、子どもに自由に療育を受けさせることができます。
実は、受給者証の場合、1日1箇所の児童発達支援・放課後等デイサービスしか利用できません。
しかし、自費療育のコペルプラスオンラインであれば、通学の児童発達支援・放課後等デイサービスに通った当日でも、自由に療育を受けられます。
通学に比べて受けられない支援もある
通学教室ではないので、どうしても受けられる支援に”違い”が出てしまいます。
例えば、「感覚統合」のような体にアプローチするような支援の場合は、通学教室の方がお子さんの反応は良いでしょう。
また、鉛筆の持ち方や姿勢の保ち方などは指導を受けにくかったり…と弱みがあります。
ただ、オンラインの強みとしては、早期から「パソコンに触れる時間を作る」ことがあげられます。
インターネット社会が急速に発展する現代において、発達障害のお子さんほどデジタルを使いこなして、苦手を補い、得意を伸ばすことが重要です。
また、通学教室では受けられない「オンラインレッスンならでは」のプログラムがあります。
「パソコンを使ったコミュニケーションにも触れてほしい」と考える親御さんであれば、オンライン療育の検討をしてみると良いでしょう。
コペルプラスオンラインの評判
ここで、コペルプラスオンラインを実際に利用した方の評判を確認していきましょう。
(子供の機嫌が悪くどうしようかと思いましたが)思ったより楽しく参加できてよかったです!
ぬりえが楽しかったみたいです!
引用:https://copelplus.copel.co.jp/voice/online01/(Kちゃん(5歳)の保護者様より)
今回のような体験が初めてだったので、子どもが緊張して答えなかったりする場面で、私もどこまで子どもに声かけをしていいのか迷うところもあったのですが、だんだん子どもも慣れ終わった後も、楽しかったねー!と言っていました。
引用:https://copelplus.copel.co.jp/voice/online02/(Sくん(4歳)の保護者様より)
レッスンのはじめは、緊張して機嫌が悪かったとしても、やっているうちに楽しくなってお子さんも慣れてくるようですね!
多動できちんとレッスンが受けられるか心配だったようですが、いざ始まると集中力を持って最後まで楽しむことができたようですね。
部屋の中にあるものを持ってきてもらう活動は、オンラインならではのプログラムと言えますね!
なお、コペルプラスオンラインの悪い評判は、確認することができませんでした。
ただし、コペルプラスオンラインは、サービスを開始してから1年が経過したくらいなので、評判が少ないのが正直なところです。
継続利用している方は、現時点で3ヶ月が最長だそうなので、これから評判が増えてくることが期待されます。
取材当時は2022年11月なので、継続利用している方は多いと思われます。
【LITALICOジュニアと比較】コペルプラスオンラインの魅力は?
ここで、コペルプラスオンラインと同じく自費療育サービスを展開するLITALICOジュニアと比較してみましょう。
以下の表に、両者の違いをまとめました。
LITALICOジュニア(パーソナルコース) | コペルプラスオンライン | |
授業形態 | 通学 | オンライン |
授業時間 | 50分 | 40分 |
対象年齢 | 0歳〜18歳 | 4歳〜6歳 |
入会金 | 16,500円 | 10,000円 |
月額料金(月4回) | 88,000円 | 22,000円 |
追加料金(1回の授業につき) | 22,000円(4回まで追加可能:計88,000円) | 5,000円(4回まで追加可能:計20,000円) |
教室運営費 | 3,850円(※1) | なし |
その他 | アセスメントパック(49,500円、※2) | なし |
運営会社 | 株式会社LITALICO | 株式会社ディスカバリープラス |
公式サイト | https://junior.litalico.jp/ | https://copelplus.copel.co.jp/online/ |
両者ともに共通していることは、受給者証を必要とせず「完全な自費で受ける療育サービス」であることです。
LITALICOジュニアは通学による療育で、月謝は88,000円となっています。
一方で、コペルプラスオンラインはオンラインによる療育で、月謝は22,000円です。
まず、LITALICOジュニアは9ヶ月間をワンサイクルとし、短期間で集中的な療育が提供されています。
しっかり成果が出るように、月40時間の通学と家庭における療育プログラムが組まれています。
通学レッスンは1回50分なので、約36時間に当たる療育を家庭内で実践してもらえるように、保護者への指導・教育が徹底されているのが特徴です。
LITALICOジュニアは88,000円の月額料金に加え、入会金16,500円、評価で使用するアセスメントパック49,500円、教室運営費3,850円など、追加で発生する料金があります。
初月は、157,850円〜の料金がかかる計算です。
一方で、コペルプラスオンラインは、LITALICOジュニアのように家庭における療育実践を必須にしているわけではありません。
また、月額料金は22,000円かかりますが、LITALICOジュニアに比べると、かなりお手頃な料金設定であることがおわかりいただけるでしょう。
なお、LITALICOジュニアとコペルプラスオンラインは、それぞれ通学とオンラインのため、どちらの療育が優れているのか、一概に比べることができません。
しかし、コペルプラスオンラインが自費療育の中では、「お手頃な料金設定である」ことに間違いないです。
また、コペルプラスオンラインでは、レッスンを受けなくてはいけない期間が決まっているわけでもありません。
「うちの子には合わないな…」「まだ早かったかな…」と思えばすぐにでも辞めることも可能です。
- できるだけ料金を抑えたい
- 地方に住んでいて、質の高い療育を受けさせてみたい
- オンラインレッスンにどんな反応をするのか試してみたい
上記に当てはまるような方は、ぜひ一度コペルプラスオンラインを検討してみると良いでしょう。
コペルプラスオンラインはどんなお子さんにおすすめ?
先に結論から述べると、コペルプラスオンラインは、発達に凸凹がある、いわゆる「グレーゾーン」のお子さんにおすすめです。
小学生のお子さんであれば、「普通学校の特別支援学級に通っている」または「普通学級でなんとか過ごしている」ようなお子さんが対象になるでしょう。
診断名的には、学習障害やADHD、自閉症などに当てはまります。
もちろん、「明確な診断名がないお子さん」や「日常生活に著しく困っていないお子さん」でも、自費療育なので自由に療育を受けることが可能です。
また、現在未就学のお子さんで、以下のことに心当たりがある場合にもコペルプラスオンラインはおすすめです。
- 保育園、幼稚園でうまく過ごせないことが増えてきた
- 発語や理解、コミュニケーション、読み書きなど特定の苦手な部分を練習したい
- 子どもが、機械操作・パソコン操作が好き(家では、触れさせない・触れる機会がない)
- 小学校からのオンライン授業というものに早い段階から慣れさせたい
- 子どもが外出を嫌がる
- 通学教室へ連れて行く時間を、おうち時間にあてたい
- いつでも相談できる療育の専門家と繋がっておきたい
未就学児から療育に触れさせておくことは、お子さんがこれから小学生になっていく上でも助けになります。
また、親自身がどのように子どもに接していくのか、育てていくのか、を学んでいくヒントにもなるものです。
「発達」というのは、ピラミッドのように「できるようになったこと」が土台となってはじめて「できること」がどんどん増えていきます。
そのため、小学校以降に必要になってくる勉強やコミュニケーションなどを支える「土台作り」を今から考えるようにしておきましょう。
コペルプラスオンラインを利用する流れ
さて、実際に利用する流れについては、以下の通りになります。
- 体験レッスン
- アセスメント
- 契約
- 本レッスン
体験レッスン
すでに利用するつもりの方でも、まずは体験レッスンからスタートします。
申し込みフォームから、体験レッスンを申し込みましょう。
お子さんの年齢や保護者情報など入力して送信した後に、2営業日以内に、担当者から体験日の調整メールがきます。
AIによる自動返信ではないので、体験前に気になることや不安なことがあれば、連絡すると親身に対応してもらえますよ。
なお、体験時間は20分間、10分間は保護者との振り返りの時間となっています。
電話でも申し込み可能です。
電話番号:045-755-3089
アセスメント
アセスメントでは、担当者がお子さんの好きなことや得意なこと、保護者からの要望などを聞き取ります。
保護者との話し合いを経て、支援の方向性を固めていきます。
契約
オンラインの署名で契約を終了します。郵送・来所する必要はなく、自宅で契約は完結します。
本レッスン
契約が終われば、週1回からのレッスンが開始されます。
次の章で、本レッスンの流れを詳しくお伝えします。
コペルプラスオンラインの本レッスンの流れ
1回40分の本レッスンの流れは、以下の通りです。
- はじまりのあいさつ(日付・名前・年齢確認、うた)
- オンラインレッスン
- おわりのあいさつ(うた)
- 親御さんへのフィードバック
①〜③で30分、④で10分の予定で毎回レッスンが進みます。
原則、親御さんは子どもの隣で見守りが必要です。
そのほか、タブレット・PCなどのデバイス設定や、コペルプラスオンラインが事前に郵送した教材の準備をする必要もあります。
なお、レッスンで使用するアプリは、Google Meetです。
また、10分間のフィードバックは、40分のレッスンに含まれています。
今回のレッスンの振り返りと次回のレッスンにおける目標・方向性の確認がされます。
レッスンの予約は、コペルプラスオンラインから指定される専用アプリで行います。
アプリでレッスンをキャンセルする場合は1日前までですが、当日でも電話またはメールをすれば、当日キャンセルもできます。
当日キャンセルでも、別日にレッスンの振り替えが可能です。
ただし、連絡なしでレッスンを休んだ場合は、レッスンを1回消化したとみなし、振り替えはできません。
コペルプラスオンラインの料金表
コペルプラスオンラインの料金体系は、以下の通りです。
入会金 | 10,000円 |
月額料金 | 22,000円 |
追加料金(1回のレッスンにつき) | 5,000円 |
休会金 | 3,000円 |
きょうだい割(2人目以降) | 入会金:5,000円 月額料金:10%割(22,000円→19,800円) |
週1回で月4回レッスンの場合だと、月額料金は22,000円です。
入会金もあるので、初月だけ32,000円。
2ヶ月目以降は、22,000円のみの月額料金となります。
ただし、もっとレッスンを希望する場合は、プラス4回分までのレッスンを追加できます。
その場合は、1回のレッスンにつき5,000円が追加発生となるので、注意しておきましょう。
なお、運営費や教材費などは、月額料金に含まれており、料金が追加発生することはないのでご安心ください。
また、休会した場合は、毎月3,000円の休会金が発生します。
2人目以降のきょうだいがコペルプラスオンラインを受講する場合は、入会金は10,000円→5,000円と半額になります。
また、2人目以降の月額料金は10%割引の19,800円です。
休会は前月の20日までにメールで連絡した場合に、翌月から休会となります。
例えば、11月20日までに休会をメールで伝えると、12月から休会できます。
また、退会に関しては前月の20日までにメールで連絡した場合に、翌月から退会可能です。
【まとめ】コペルプラスオンラインの無料体験を受けてみよう!
コペルプラスオンラインは、2022年4月からスタートした児童発達支援・放課後等デイサービスのコペルプラス療育をオンラインで、全国どこからでも受けられるサービスです。
受給者証や医師の診断とは関係なく、興味があれば誰でもレッスンを受けることができます。
公費ではなく完全な自費療育ですが、他の自費療育と比べるとそこまで高くもありません。
- 地方に住んでいるけど、質の高い療育を体験させたい
- 小学校になった時のために、今から苦手なことを練習しておきたい
- オンラインでもコミュニケーションをする体験をさせておきたい
上記のように考えている親御さんは、ぜひコペルプラスオンラインを検討してみてください。
一度、オンライン指導員とどのようなやりとりをするのか?を確かめてみてから、実際に利用するかどうかを考えてみましょう!