あなたは、発達障害のお子さんは、ゲームにはまりやすい理由を知っていますか?
上記のような言葉だけで指示しているのあれば、子どもからいつか激しい反発がくるかもしれません。
そこで、今回の記事では、発達障害の子どもがゲームにはまる5つの理由を解説。
具体的なゲーム対策も提案していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
まずは、発達障害のお子さんがゲームにはまる理由から解説していきます!
Table of Contents
発達障害の子どもがゲームにはまる理由①強い感覚刺激を受けられる
発達障害の子どもがゲームにはまる一つ目の理由は、ゲームによって強い感覚刺激を受けることができることです。
発達障害のお子さんは、自分が好きな感覚を満足いくまで、無意識に体に取り込もうとします。
ゲームは、どの遊びよりも視覚や聴覚の刺激が激しいです。
見ているだけで、強い刺激が脳内にインプットされるので、ゲームをやっていない平常時には物足りないと錯覚してしまう状態に陥ってしまいます。
そのため、ゲームなしでは落ち着いて過ごせないくらい、はまってしまうのです。
発達障害の子どもがゲームにはまる理由②コミュニケーションを必要としない
二つ目の理由は、ゲームはコミュニケーションを必要としないことです。
誰かと相談して決めるやりとりを必要がないので、完全に自分のペースでゲームができます。
特に、自閉症のお子さんは自分のペースで進めたい気持ちが強いので、一人用ゲームにはまりやすいですね。
誰かに話しかけられたり、邪魔されたりすることもありません。
一部、チャット機能があるオンラインゲームもありますが、一方通行のやりとりが多く、面と向かった対話よりも楽にコミュニケーションができてしまいます。
発達障害の子どもがゲームにはまる理由③依存しやすい特性をもつ
三つ目の理由は、発達障害の子どもはそもそもゲームに依存しやすいことがあげられます。
特に、ADHD(注意欠陥・多動性障害)は、衝動性が強く、とにかく我慢できません。
目先の利益に飛びついて、時間やルールを守ることが難しいです。
そもそもゲームは刺激が強く、脳内でドーパミンがたくさん放出されるんです。
ですから、余計に衝動性を抑えられないんですね。
脳内で快楽物質であるドーパミンが出まくっているので、自分の意思では、もうやめられない状態と言えます。
総じて発達障害の子どもは、自分でドーパミンの量を適切に調整するのができないため、ゲーム依存に近い状態になってしまうのです。
発達障害の子どもがゲームにはまる理由④勉強よりも簡単に達成感を得られる
四つ目の理由は、勉強よりも簡単に達成感を得られることです。
発達障害のお子さんの多くは、
「国語の読解問題が解けない」「算数の筆算が解けない」など、
勉強に何かしらの困難を抱えています。
勉強ができないと、子どもは勉強から逃げます。
すると、勉強による達成感も得られません。
そのため、勉強よりも簡単に達成感を得られるゲームにしがみついてしまうのです。
しかも、最近のゲームは直感的に操作できるように作られており、国語や算数ができない子どもでも簡単にプレイできます。
結果的に、簡単に達成感を得られるゲームで、勉強で傷ついた心を癒しているのかもしれません。
発達障害の子どもがゲームにはまる理由⑤ゲームがやめられない仕組み
発達障害がゲームにはまる最後の理由は、そもそもゲームがはまりやすい仕組みになっていることです。
最近のゲームは、大人でもなかなかやめれないくらいクオリティの高いものばかりです。
クリアしたらその後が気になるような演出をして、ゲームから離脱しないようにユーザーを誘導しています。
特に発達障害の子どもだと、そもそも自分の欲望をコントロールすることもままならないので、ゲームのドツボにはまってしまうのです。
発達障害の子どもへのゲーム対策①部屋を分ける
ここからは、発達障害のお子さんに対するゲーム脱却方法を3つお伝えします。
一つ目の方法は、ゲームする部屋とそれ以外の部屋を分けることです。
発達障害のお子さんは、言葉による指示よりも、視覚的な手がかりがある指示のほうが、スッと理解しやすいです。
絵カードを用いたコミュニケーションを活用するのは、その典型例と言えますね!
そのため、ゲーム対策として、「子供部屋は宿題するところ。リビングはゲームするところ」と分けてみることをおすすめします。
ただし、部屋ごとに意味があることを理解するまで、1〜2週間など多少の時間がかかることが予想されます。
しかし、根気強く続けることで、場所が変われば気持ちも変わるように、シフトチェンジできるようになるでしょう。
発達障害の子どもへのゲーム対策 ②ゲーム以外の活動を作る
二つ目の方法は、ゲーム以外の活動を作ることです。
ゲームばかりしてしまうのは、「ゲーム以外の楽しい活動がないから仕方なくやっている」可能性もあります。
ゲーム以外に提案する活動としておすすめなのは、体を動かす活動です。
例えば、ツイスターやトランポリンなど、体を動かす活動は脳内のドーパミン放出を促すので、脳神経学的にはゲームと同じ快感を得ることができます。
このように、上記3つの理由から、ロボットツイスターなんかは、色で指示しやすいので、発達障害のお子さんでも、理解しやすいですよ。も自閉症におすすめの習い事だと言えます。
発達障害の子どもへのゲーム対策 ③ゲームを作ってみる
三つ目の方法は、ゲームを作ってみることです。
ゲームにはまってるなら、ゲームを作って見る側、つまりプログラミング学習を提案してみましょう。
「ゲームで遊びながらゲーム制作もできるよ」と誘ってみたら、案外乗ってくれるかもしれませんよ。
また、プログラミングを学ぶことは、必修化されたプログラミング教育の手助けにもなります。
発達障害児におすすめのプログラミング教室をまとめた記事がありますので、ぜひ参考にしてみてください。
【注意点】ルールの押しつけは絶対にやってはいけない!
ゲームにはまる発達障害のお子さんの対応として、絶対にやってはいけないのは、ルールを押し付けることです。
- 一日1時間
- 完全に禁止
- 勉強してからゲーム
上記のようなルールを親はついつい強要しがちですが、すべて子どもに相談して納得してもらうことが必須です。
また、発達障害のあるお子さんだからこそ、その子が理解しやすく納得感を持てる提案をする必要があります。
ポイントは「対話」。
よく話し合って、納得してゲームのルールを決めてましょう。
まとめ:発達障害の子がゲームにはまる5つの理由
ここまで、発達障害のお子さんがゲームにはまる5つの理由を紹介してきました。
発達障害の子どもは特性上、ゲームにはまりやすいです。
ゲームにはまりやすい理由を知っておけば、あなたのお子さんのゲーム対策に役立つはず。
具体的なゲーム対策も3つお伝えしましたので、ぜひ、参考にしてみてください。
最後に、発達障害の子どもがゲームにはまりやすい理由を5つ載せておきました。
- 強い感覚刺激を受けられる
- コミュニケーションを必要としない
- 依存しやすい特性をもつ
- 勉強よりも簡単に達成感を得られる
- ゲームがやめられない仕組み
「もうゲームはやめなさい!」
「いうこと聞かないと、禁止にするよ!」