今回の記事では、音読がたどたどしいお子さんが音読が上手になる方法を紹介しています。
あなたのお子さんは、音読をする時にこんな状態になってはいませんか?
- ひらがなを間違って読んでいる
- 文字を飛ばして読んでいる
- 文末を自分勝手に変えて読んでいる
- 単語などまとまりを持って、読めていない
上記のうち、どれか一つでも当てはまる内容があれば、本記事を読む価値アリです!
きっと、お子さんの音読練習に役立つはずなので、ぜひ参考にしてみてください。
Table of Contents
音読がたどたどしい原因は?
そもそも、なぜ音読がたどたどしくなってしまうのか、原因を知ることが大切です。
音読が原因には、大きく以下の2つがあります。
- 音韻の力が弱い
- 目の機能が弱い
それでは、一つひとつの原因を深掘りしていきます。
音韻の力が弱い
音韻とは、頭の中で文字と音が一致することを指します。
例えば、ひらがなの「あ」を見て、頭の中で「あ」という音と繋がれば、音韻の力があるということです。
逆に、音韻の力がなければ、文字を見て発音する時に、すらすら読めないので、結果的に音読ができないということになります。
目の機能が弱い
目の機能が弱いと文字を目で上手に追えません。
どこを読んでいるのか混乱するので、結果的に音読が苦手になります。
目の機能が育っていないお子さんの場合、学校の板書をノートに書き写すのも苦手なはずです。
音韻の力が弱くて、音読が苦手な場合が多い
先ほど、音読が苦手な原因として、音韻の力と目の機能の話をしました。
しかし、実際に子どもと関わる現場では音韻の力が弱くて音読ができないお子さんが多いです。
音韻の力と言っても、音読が苦手なお子さんでも、以下のような五十音のひらがなを読むことはできます。
しかし、以下のように単語、単語の連続である文章になると、たどたどしい音読になってしまうお子さん実に多いんですね。
そのため、お子さんの音読が上手になるには、音韻の力を高める勉強方法を実践する方が、より根本的な解説になると言えるでしょう。
次からは、音読がたどたどしいお子さんにおすすめの勉強方法をお伝えします。
音読がたどたどしい時の対処法①音読しやすくする
音読がたどたどしい時の対処法は、音読しやすくなるように工夫することです。
工夫の仕方は、主に以下の2パターンあります。
- 文節ごとにスラッシュを入れる
- リーディングスラッカーなど、補助具を使う
以下のように単語のまとまりごとに、スラッシュを入れることで、多少音読しやすくなります。
また、リーディングスラッカーやカラーバールーペなど、読むべき一文だけに集中できる補助具を購入して使ってみましょう。
音読がたどたどしい時の対処法②絵本の読み聞かせ
絵本の読み聞かせは、音韻の力を身につけさせるにはおすすめの方法です。
絵本の読み聞かせは、読み上げる音を聞きながら、文字と絵で理解を深めることができます。
すると、下記のように頭の中での文字ー音ー具体物のつながりが深まることでしょう。
昔からある方法ですが、読み聞かせを聞くことで音韻の力は高まりやすいでしょう。
音読がたどたどしい時の対処法③唱歌を覚える
最後に紹介する対処法は、唱歌を覚えることです。
文字はスラスラ読めないけど、歌を覚えるのは得意なお子さんは一定数います。
そのようなお子さん向けに、音から文字を覚える方法として、唱歌がおすすめです。
例えば、まずは音楽を聞いて口ずさめるようになる、そして歌詞を見ながら歌を歌うことで、文字→音声への理解が深まるでしょう。
ちなみに、唱歌ではなくても、アニメソングやJ-POPでも良いです。
楽しく歌を覚えられたら、それでOKですよ!
一番おすすめなのは、音を聞かせる勉強方法
ここまで、音読が苦手なお子さん向けに3つの対処法を紹介してきましたが、最もおすすめしたい対処法は、音を聞いてから文字を覚える勉強方法です。
先ほど紹介した中では、②絵本の読み聞かせ、③唱歌を覚えるが該当します。
なぜ、②と③の方法がおすすめかというと、音読が苦手なお子さんは、文字を目で見て発音するのがそもそも苦手だからです。
あなたも子どもに従来通りの音読方法を実践しても、思ったようにスラスラ音読できるようにならないことも多かったことでしょう。
そのため、音読を続けるのではなく、音読よりも音を聞いてから文字を覚える方法を取り組んでみてください。
次から、音読が得意になるために、役立つサービスを3つ紹介します。
月額料金がかかりますが、すべてを親一人でやるには限界があります。
ぜひ既存のサービスを活用しましょう。
音読練習を楽にするサービス①読み聞かせアプリ
一つ目の音読改善サービスは、読み聞かせアプリを活用することです。
親が全ての読み聞かせをやっていたら、疲れてしまうので、既存のアプリを活用しましょう。
具体的には、以下のようなアプリがあります。
- 絵本読み聞かせのアプリ
- オーディオブックのアプリ
絵本読み聞かせのアプリ
絵本に特化した絵本読み聞かせアプリが、すでに複数リリースされています。
また、絵本を購入する金額も節約できて、プロのナレーターが読み上げてくれます。
年齢が低めのお子さんには、おすすめのアプリですね。
オーディオブックのアプリ
オーディオブックは、絵本だけでなく、小説やビジネス書など、あらゆる本の読み上げを代わりにやってくれます。
すでにAmazonで電子書籍を買ったことがある人なら、Amazonのオーディオブックを活用することができますよ。
絵本という枠を超えて、いろんな本を読みたいお子さんにおすすめです。
音読練習を楽にするサービス②読み上げ機能のあるタブレット
読み上げ機能のあるタブレット教材も、音読が得意になるにはおすすめのサービスです。
多くのタブレット学習教材には、教科書や設問、解説などを読み上げてくる機能がついています。
例えば、国語の教科書や文章問題の設問を親がいちいち読まなくても、タブレット端末さえあれば、全てやってくれるので、親としても普段がかなり軽減されるでしょう。
何より、音声を聞いて文字を覚えつつ、教科科目の内容理解も深まるので、一石二鳥ですね。
音読練習を楽にするサービス③専用のゲームソフト
最後に紹介するのは、音読を改善させるためのゲームソフトを活用することです。
実は、ひらがなを正確に読めるようになるためのゲームがいくつも開発されているので、これを使わない手はありません。
何より「勉強」という感じがかなり薄まるので、子どもの知的好奇心をくすぐることでしょう。
※遊ぶには、ニンテンドースイッチ本体が必要です。
ちなみに、読むトレGO!は、読み書き障害を持つお子さん向けに、専門家が監修した特殊なゲームソフトです。
通常のソフトとかなり異なるので、気になる方は、こちらの記事を参考にしてみてください。
音読がたどたどしいなら、早く対処しないと後悔する
音読がたどたどしい状態に気づいているのに、そのままの勉強方法にしていると、お子さんが高学年になった時に後悔するかもしれません。
なぜなら、音読につまづいていると、読むだけで精一杯となり、内容理解に及ばないからです。
例えば、物語を読むだけで精一杯だと、登場人物の心情を読み解くことはできませんよね。
仮にできたとしても、かなりの時間がかかり、いざ設問を解くときには疲れて果ててしまうでしょう。
そして、学習内容が複雑になる高学年で、「勉強に完全についていけなくなった…」はなんとしても避けたいところですよね。
そのため、お子さんが音読が苦手だと気づいたのであれば、早めに何かしらの対策をとる必要があります。
まとめ:音読がたどたどしいなら早めに対策を打とう!
ここまで、音読が苦手でも、お子さんの音読が上達する対処法を3つ解説しました。
ポイントとしては、ひたすら音読するのではなくて、耳から音を入れて文字を覚えていくことです。
しかし、いちいち絵本や教科書を読み聞かせていたら、親の時間がなくなってしまいます。
そこで、記事の後半でお伝えした既存のサービスを活用することで、親の代わりに文字を覚える手助けをしてくれます。
- 読み聞かせアプリ
- 読み上げ昨日のあるタブレット
- 専用のゲームソフト
いずれも月額料金がかかるものですが、親の忙しさに関係なく、子ども一人で進めてくれるので、ぜひ活用してみてください。