国語の文章問題が苦手な一年生のお子さんを持つあなた。
読解力をつけるには、どうしたら良いのやら…とかなり悩んできましたよね。
読解力をつけるには読書をしたり、音読をしたり、文字に触れる機会を増やすことが王道のやり方です。
しかし、一口に読解力と言っても、さまざまな要素があります。
読解力の何が苦手なのかを把握しておけば、子供の読解力を効率的に鍛えることが可能です。
そこで、今回の記事では、小学一年生向けに読解力をつけるとっておきの方法を5つのステップ形式でお伝えします。
お子さんに合う勉強方法があれば、ぜひ取り入れてみてくださいね。
Table of Contents
読解力がない一年生の特徴とは?
そもそも、「読解力がない」というのは、具体的にどのようなことを指すのでしょうか?
読解力がない子供の特徴は、以下3つあげられます。
- すらすら文章を読むことができていない
- 読めても言葉の意味をわかっていない
- 文章を読んで場面をイメージできていない
国語の文章問題が苦手な子供は、文章をすらすら読むことに困難を抱えます。
文章を読むのが精一杯で、読解まで辿り着かない状態です。
また、ひらがなや漢字を読めても、語彙が分からなくて、文章問題が解けないケースもあります。
さらに、ひらがなや基本的な語彙力があっても、文章を読んで場面をイメージできない子も多いです。
以上の特徴から、国語の読解問題ができないケースが予想されます。
読解力をつけるにはどうしたらよい?結論、急に身につかない
子どもの大きな壁である読解。
国語に限らず、算数や理科など他教科でも必要な力のため、読解できないのは深刻な問題です。
そのため、「読解力をつけよう!つけよう!」と躍起になりたくなる気持ちもわかります。
しかし、読解する力は何も急に身につくわけではなく、幼い頃からの積み重ねでできるようになるものです。
次の見出しから、読解力をつけるために、必要な前提知識と具体的な勉強方法をお伝えします。
一年生が読解力をつける前に、読解に必要な力を理解する
具体的には、読解力がつくには、上図のようなステップを踏みます。
上図のように、読む⇨読解⇨解釈の順番で文章問題ができるようになります。
そのため、「読む」ができないのであれば、もちろん文章を読む練習が必要です。
一方で、読解ができないのであれば、そこで初めて読解力を高める練習が必要となります。
自分の子供が、どの段階でつまづいているのかを、よく見極める必要がありますよ。
一年生で読解力をつけるには?①音読をする
一年生で読解力をつける最初のステップは、音読を繰り返すことです。
文章を読解するには、ひらがなやカタカナをすらすら読むことは最低限の力です。
読むだけで精一杯な状況では、読解することは難しいです。
そのため、教科書や絵本など、持っている教材を活用して音読を繰り返し行いましょう。
ちなみに、音読はただ、声に出して読めば良いものではありません。
実は奥が深いので、音読につまづいているお子さんがいる場合は、こちらの記事も参考にしてみてください。
>>準備中
一年生で読解力をつけるには?②漢字を勉強する
次のステップは、漢字練習をすることです。
一年生の場合、学校で習う漢字は80個と決められています。
「山」や「雨」など、そもそも漢字の意味を理解していなければ文章を理解することはできません。
我々大人が「雨」という文字を見ても、子供からしたら変な象形文字にしか見えていないかもしれませんよ。
そのため、漢字を勉強することで、読解力が向上する可能性があるので、漢字練習を繰り返し行いましょう。
一年生で読解力をつけるには?③語彙力をつける
次のステップは、語彙力をつけることです。
「おいしい」「あまい」などの様子を表す表現や、「とぶ」や「はしる」などの動きを表す表現。
こういった表現の理解があいまいなのであれば、プリント学習で練習していきましょう。
様子や動きを表す表現を練習するなら、ちびむすドリルを活用してください。
また、体を活用した慣用句が理解できずに、文章読解に苦労する子供も多いです。
例えば、以下のような慣用句です。
- あたまがいたい
- むねをはる
- おおめにみる
頭が痛いというのは、本当に頭が痛いわけではないですよね。
頭が痛くなるくらい、「悩んでいる」様子を表しています。
もし、慣用句が苦手なら、それを練習するしかありません。
プリント学習で、慣用句の意味を覚えてさせていきましょう。
なお、慣用句の意味を練習するプリントもちびむすドリルを活用してみてください。
一年生で読解力をつけるには?④場面のイメトレをする
次のステップとして、文章を読んで場面や絵をイメージする練習をします。
例えば、以下の文章があったとします。
たろうくんは、あおぞらのした、むねをはって、そらをみてたっていた。
かれはすがすがしいかおをしていた。
上記の文章を読んだ上で、場面をイメージしてください。
おそらく、以下のような絵を思い浮かべるはずです。
このように、文章を読んでイメージできなければ、たろうくんの気持ちはわからないのです。
そのため、以下のような例題を用いて、場面のイメージトレーニングを試してみてください。
赤いつみ木の上に、きいろいつみ木がのっています。
青いつみ木の上には、みどりのつみ木がのっています。
みどりのつみ木ときいろいのつみ木をこうかんすると、青いつみ木の上にはなにいろのつみ木がのっていますか?
上記の問題で、以下のように、つみ木を交換することができていれば、文章から場面をイメージする練習ができていると言えます。
このように、読解問題が苦手なら文章から絵をイメージして書いてもらいましょう。
一年生で読解力をつけるには?⑤要点を抜き出す練習をする
最後は、文章の要点を書き出す練習をしてみることをおすすめします。
教科書の物語を読んでから、以下のリストを使って、要点を書き出してみましょう。
- 登場人物は?(だれがでてきた?)
- 主人公は?(だれのおはなし?)
- 時代は?(いつのおはなし?)
- 場所は?(どこのおはなし?)
- 起承転結は?(おはなしのかんたんなながれは?)
- 山場は?(いちばんもりあがるところは?)
- 主題は?(どんなことをおしえてくれるおはなし?)
例えば、ももたろうの物語だと、以下のような回答例となります。
読みの視点 | 物語(ももたろうの場合) |
登場人物は? | おじいさん、おばあさん、ももたろう、犬、猿、キジ、鬼 |
主人公は? | ももたろう |
時代は? | むかしむかし |
場所は? | あるところに、村、鬼ヶ島 |
起承転結は? | 桃が流れてきた、鬼ヶ島に向かう、鬼を退治する、宝物を持って村に帰ってくる |
山場は? | ももたろうが鬼を倒したところ |
主題(作者の主張)は? | 仲間と協力するすばらしさ |
上記のように、要点を抜き出すことができるようになっていれば、一年生で出される文章問題のほとんどを簡単に解くことができるようになっていることでしょう。
一年生が読解力を身につけるおすすめの教材①くもんの『ロジカル国語』
正直、どのような教材でも、似たりよったりです。
しかし、くもんであれば、シリーズがたくさんあります。
そのため、お子さんの読解力に応じて教材レベルを変えることができるので、くもんは優秀で安価な教材です。
くもんの教材を行う際は、これまで紹介した5つの学習ステップを踏まえて、お子さんに取り組ませてみてください。
一年生が読解力を身につけるおすすめの教材②やまぐち学習支援プログラム
いますぐ、子供に読解力をみにつける練習をさせたいのであれば、インターネットから適切な教材をダウンロードしましょう。
特に、読解力をつけるのにおすすめな教材は、やまぐち学習支援プログラムです。
完全に無料ですので、子供のレベルに合わせて、印刷して子供に取り組ませてください。
ちなみに、文章から場面をイメージする練習をしたいときには、「読み」の「ゆうくんのおさんぽ」というプリントがおすすめです。
これは単純な抜き出し問題ではなく、しっかり文章から場面をイメージして解く問題です。
文章から場面のイメージトレーニングをさせたい場合には、最適な文章問題だと言えるでしょう。
まとめ:一年生が読解力をつけるには?5つのステップで焦らずに
ここまで、一年生が読解力をつける方法について詳しく紹介しました。
読解力をつける前には、前提となる「読み」の力が必要です。
その他、読解力と言っても、さまざまな要素があります。
お子さんによって、取り組むべき勉強方法は異なりますので、この記事を参考にして、どんな勉強方法がよいのか見極めてくださいね。