今回の記事は、不登校でゲーム三昧のお子さんに、どのようにすればゲーム時間が少なくなるのか?を解説しています。
- ゲームばっかりして勉強していない
- ゲームのせいで、昼夜逆転している
- ゲームを禁止すると、激しく反発をくらう
お子さんにゲームをやめさせようと試みた親御さんは、上記のような困り事があるのではないでしょうか?
今回の記事では、ゲーム三昧の状態から改善する方法を4つのステップで解説していきます。
これから、お子さんにゲームの制限をしようと考えている親御さんは、ぜひ1番目のステップから参考にしてみてください。
Table of Contents
不登校の子どもがゲーム三昧になる原因
不登校のお子さんがどうしてゲーム三昧になるのか…それはゲーム以外にやることがないからです。登校すれば、授業を受けたり、同級生と会話をしたり、必ずやることはあります。
しかし、不登校のお子さんの場合、家にずっといるので手持ち無沙汰になるのです。そして、暇でたまたま手に取ったものがゲームの場合、やめたくてもやめられない依存状態に陥ります。
ゲームは、簡単にドーパミンと呼ばれる快楽物質を脳内に充満させる最強のご褒美です。ゲームの報酬に慣れた脳は、やらない時間が増えると物足りなく感じ、イライラし始めます。(タバコやギャンブルと同じです)
このように、不登校の子どもがゲーム三昧になるのは、やることがなくて依存しやすいゲームに流れるからだと言えるでしょう。
まず、生活リズムを改善させることを目標に!
ゲーム三昧のお子さんを改善させるには、まず何から取り組めば良いのでしょうか?
結論、生活リズムが乱れていないのか?を最初に考えるべきです。昼夜逆転して起床できないのであれば、学校復帰も遠のきます。
学校に復帰することを目標にしていなくても、規則正しい生活を送ることは、共通の課題ですよ。
そして、ゲーム三昧を解消するステップは以下の通りです。
- 相談した上でゲーム時間を決める
- ゲーム以外の活動を用意する
- 学習環境を整える
- 居場所を作る
あくまで生活リズムを改善することを念頭に置いて、読み進めてみてください
不登校児のゲーム三昧解消へのステップ①相談した上でゲーム時間を決める
一つ目のステップは、子どもと相談した上でゲーム時間を決めることです。ゲームの時間を決める上で以下の3つのポイントがあります。
- 必ず、親子で話し合って時間を決める
- ゲームの総プレイ時間ではなく、連続プレイ時間を少なくする
- ゲームの種類によっては、時間ではなく区切りの良いところでゲームをやめる
それぞれのポイントを深掘り解説します。
必ず、親子で話し合って時間を決める
親が一方的に1日1時間!など、決めてはいけません。子どもが納得したゲーム時間ではないと、かなりの確率で約束を破ります。
会社の同僚と会話するように、フェアな関係を意識して、お子さんとゲーム時間を決めましょう。
ゲームの総プレイ時間ではなく、連続プレイ時間を少なくする
あなたのお子さんが1日8時間ゲームしていたとします。すると、8時間→3時間くらいに制限したくなりますよね?
しかし、ここは我慢。1時間プレイしたら、15分の休憩程度にします。そしてまた、1時間プレイするように、連続したプレイ時間を少なくしましょう。
こうすることで、お子さんも無理なくゲームから距離を置くことができます。
ゲームの種類によっては、時間ではなく区切りの良いところでゲームをやめる
ドラゴンクエストなどのRPGゲームはゲームの切れ目が少ないので、制限時間になっても、ゲームをやめられないことが多いです。
そのため、「ステージがクリアしたら」「ダンジョンでセーブしたら」など、キリの良いところでゲームをやめるようにしましょう。
不登校児のゲーム三昧解消へのステップ②ゲーム以外の活動を用意する
ステップ①のゲーム時間を少なくすると同時に、ステップ②でゲーム以外の活動を用意しましょう。
なぜなら、ゲーム時間を短くしても、他にやることがなければ、結局約束を破ってしまうからです。
では、何をやらせたら良いのか?それは、本人に聞いてみるのが一番早いです。もしかすると、プログラミングやプラモデルなど、意外と話してくれるかもしれません。
他に、いろんな習い事の体験会に参加してみるのも、やりたいことを見つける簡単な方法です。困ったら、ぜひ試してみましょう。
不登校児のゲーム三昧解消へのステップ③学習環境を整える
ステップ③は、学習環境を整えることです。具体的には、勉強のハードルを下げ、無理なく続けられるように学習環境を整えてみましょう。
例えば、学年相応のドリルを買って本人に渡しても、そもそも学校で習っていないことも多いので、すぐに挫折します。
そこでおすすめなのは、タブレット学習の活用です。教材によっては、無学年方式を採用していて、自分のレベルに合った学習を着実に進められます。
今すぐ、周りの生徒に追いつくことを目標にしてはいけません。あくまで、本人のペースに合わせて学習習慣を身につけ、勉強が生活の一部になることを目標にしましょう。
不登校児のゲーム三昧解消へのステップ④居場所を作る
ステップ④は、居場所を作ることです。居場所を作ることで、こんないいことがあります。
- 活動が増えて、相対的にゲームをやる時間が減る
- 人との繋がりが増えて、精神的に安定し、暴言や暴力が減る
- さまざまな経験を通して、価値観が変わる
よくある居場所として、フリースクールが代表的です。フリースクールは、どのような生徒にとっても居場所となります。
心の居場所として、学習塾として、普通学校に行けない時の逃げ場として…など使い方はたくさんありますよ。
発達障害のあるお子さんの場合、放課後等デイサービスも居場所の一つとなります。
ぜひ、活用してみてください。
ゲーム三昧を解消するコツ【ありがとうを伝える】
ここまで紹介した4つステップを実践しながら、きちんとできたらその都度、お子さんを認めることが大切です。
「学校に行けていない」というだけで、心のどこかで劣等感を抱いているはず。
そこで、「ありがとう!約束を守ってくれて嬉しい!」など、言葉にして伝えることで、子どもは自分に価値を感じるようになり、親に対して心を開くようになります。
親子の信頼関係は、不登校の改善するのに必要不可欠なので、お互いに尊重し合うことを心がけてください。
これだけはやめよう!【親が約束を破ってしまう】
信頼関係を一気に壊してしまうNG行動があります。それは、親が約束を守らないことです。例えば、テストの点数がよかったら、スマホを買うと、親子で決めたとします。
しかし、「あぁそういえばそんなこといったねぇ…」と、約束を守らなかった日には、もう二度と親の言うことを聞かなくなるでしょう。
自分の立場に置き換えて考えてみてください。「育休あげるよ」と言われたのに、「そんなこと言ったっけ?」と育休取れなかったら、会社を信用できなくなりますよね。
お子さんの何か約束した場合は、少なくとも親から破ることは絶対しないようにしましょう。
話し合いがうまくいかない場合は、第三者に入ってもらうべし
親子で会話をすると、売り言葉に買い言葉で、建設的な話し合いができないこともあります。
その場合は、担任の先生やスクールカウンセラー、フリースクールの先生、放課後等デイサービスのスタッフなど、第三者に話し合いに入ってもらいましょう。
第三者がいることで、お子さんも聞く耳を持ちやすくなります。頼れる人がいる場合は、積極的にお願いしてみましょう。
まとめ:不登校でゲーム三昧の状態を少しでも良くしよう!
ここまで、不登校でゲーム三昧の状態を改善する4つのステップをお伝えしました。どれも大切なステップなので、最後に改めて載せておきます。
- 相談した上でゲーム時間を決める
- ゲーム以外の活動を用意する
- 学習環境を整える
- 居場所を作る
なお、いきなりゲームを禁止するのはやめてくださいね。お子さんからの反発が強くなるので、今回紹介したステップで、少しずつゲーム三昧の状態を良くしていきましょう。