ギフテッドの子どもにはプログラミングが良いと聞いたけど、実際どうなんだろう…と疑問に抱いたことはありませんか?
才能があると言うけれど、普段勉強をやりたがらなかったり、友達とうまく付き合えなかったり、何かと困っていることが多いですよね。
しかし、それは能力が高すぎるがために起きていることであって、支援のやり方さえ間違えなければ才能をフルに発揮してもらうことも十分可能です。
その才能を活かす手段として、プログラミングが有効だと言われています。
そこで、今回の記事ではギフテッドの基本的な知識やおすすめのプログラミング教室を詳しく解説します。
ぜひ、参考にしてみてください。
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【簡単解説】そもそも、ギフテッドとは?
ギフテッドとは、「高い知能を持ち、さまざまな才能をあわせ持つ一方で、特別な配慮や支援が必要な子ども」のことを指します。
簡単に言えば、頭は良いのですが周りがサポートしないとその才能を活かせない子どもと言い換えられるでしょう。
「知能が高いなら、ラッキーではないか?」「なんでもできて良いのでは?」と思うかもしれませんが、実は多くのギフテッド児は勉強や人間関係で悩みが尽きません。
例えば、あるギフテッド児は頭の中で多くのことを考えることが得意なのですが、実行する力(書く、走る、手先を動かす、記憶するなど)が相対的に苦手です。
そのため、「結局上手にできない…」と理想と現実のギャップに苦しみます。
このように、ギフテッドのお子さんは、頭の中で描いていることを上手に実行できなくて、生活における困り感がよく出てくると言えるでしょう。
ちなみに、ギフテッドはIQが120~130以上のお子さんのことを指しますよ。
特にIQ130以上は、上位2%に入るとても稀な存在です。
我が子の『考える力』と『実行する力』はどれくらいの程度なのかは、ウィスク検査の結果から推測可能です。
後ほど、事例を出しながらウィスク検査の簡単に説明をします。
ギフテッドは発達障害と何が違うのか?
生活で困り感が出ているのであれば、「発達障害と同じではないか?」と思うかもしれません。
しかし、発達障害とギフテッドは区別して捉えるべきです。
例えば、発達障害の一つである注意欠如多動性障害(ADHD)は脳がうまく機能しないために、不注意や落ち着きがないなどの症状が出現します。
つまり、学校や家など、場所を問わずいつも不注意や落ち着きがない症状が出ているのです。
一方で、ギフテッド児もADHDと同じような症状を見られる場合が、よーく観察すると質的に少し異なることがあるはずです。
例えば、高い知能があるゆえに、「目の前の活動がつまらない」、「意義を感じない」ために、不注意で落ち着きがなくなるのです。
このように、同じ特徴が見えていたとしても原因が全く違うので、発達障害とギフテッドは分けて捉えるべきなのです。
ギフテッドで発達障害をもつ『2E』と呼ばれる子どももいる
中には、ギフテッドと発達障害をあわせ持つ『2E』(上画像、イメージ)と呼ばれる子どもたちもいます。
2Eとは、「Twice-Exceptional」の略で、二重に特別な支援を必要とするという意味です。
つまり、ギフテッドの支援も必要で、発達障害の支援も必要だということです。
このように、ギフテッドと発達障害のどちらにも該当するお子さんがいることをぜひ知っておいてください。
日本ではギフテッド教育が法整備されていない
発達障害のお子さんは、法制度がしっかり整備されているので、特別支援学級や通級指導教室などでしっかりと合理的配慮を受けながら教育を受けることができます。
一方で、ギフテッドの場合、その定義すら文部科学省で決まっていません。
そのため、公立学校では、ギフテッドのための教育プログラムが用意されていないのが実情です。
ちなみに、アメリカでは1978年から才能教育として、ギフテッドに特化した教育プログラムが開始されています。
したがって、日本でギフテッド児を育てる場合は、お子さんの才能を活かす環境を親御さんが整える必要あります。
日本では「ギフテッド」という診断名がありませんので、「うちの子はギフテッドなのでよろしくお願いします」と学校の先生に伝えても、ほとんど対応してもらえません。
そのため、親や周りの大人が「ギフテッドかも?」と気づき、支援することが重要です。
ちなみに、2Eという診断名もありません。
【根拠】ギフテッドにプログラミングがおすすめな理由は?
長々とギフテッドについて説明してきましたが、ギフテッドのお子さんが才能を最高に発揮するには、結論プログラミングがおすすめです。
なぜなら、ギフテッドが持つ高度な知性を活かすには、プログラミングのようにクリエイティブな活動が合っているからです。
ここで、ギフテッドにプログラミングがおすすめな理由を、ギフテッドを図る基準でよく使用されるWISC検査の結果を例にしながら、さらに深堀していきます。
WISC検査の結果を既に持っている方は、手元に置いて、以下の事例と照らし合わせてみましょう。
以下のA君のWISC結果をご覧になってください。
検査の項目 | 合成得点(IQのこと) |
全検査IQ(FSIQ) | 130(総合IQ) |
言語理解(VCI) | 140 |
知覚推理(PRI) | 135 |
ワーキングメモリー(WMI) | 120 |
処理速度(PSI) | 105 |
上の表にある、言語理解と知覚推理は「物事を考えたり、判断するための力」だと捉えてください。
これら二つの数値は、平均100のところ、それぞれ140と135もあるので、非常に能力が高いとわかります。
次に、ワーキングメモリーと処理速度は、「情報をスムーズに処理して、対処する力」だと捉えてください。
こちらの数値は平均100よりも高いですが、言語理解と知覚推理に比べると、明らかに数値が低いのがわかりますよね。
つまり、WISC検査の結果から考察するに、A君は頭で考える量が多すぎて、書いたり覚えたりするのが追いつかないと予想できます。
このようなお子さんは、板書の書写しや漢字練習など意味を感じない反復練習や書字そのものを嫌う可能性があります。
逆に言えば、頭の中で考えたことがちゃんと実現できれば、ギフテッドのお子さんはやる気に満ち溢れて楽しく過ごせるとも言えるでしょう。
したがって、ギフテッドの知性に見合う手段である「プログラミング」を導入することで、お子さんの才能が一気に開花する可能性があるのです。
【比較】今回紹介するプログラミング教室はこちら
さて、今回紹介するギフテッド向けのプログラミング教室は以下の4つです。
教室 | 月額料金 | オンライン教室 | 入会金 | 授業頻度(○回/月) | PC貸出 | 体験授業 |
LITALICOワンダー | 29,700円 | あり(22,000円) | 16,500円 | 4回(1回90分)/月 | あり | 無料 |
N Code Labo | 14,300円〜 | あり | 11,000円 | 4回(1回90分)/月 | あり | 無料 |
プログラミングキッズ | 11,000円 | あり | 11,000円 | 4回(1回60分)/月 | なし | 1,100円 |
ITeens Lab | 13,200円〜 | あり | 18,700円 | 4回(1回90分)/月 | なし | 無料 |
それそれのプログラミング教室には、特徴がありますので、お子さんに合いそうな教室を見つけましょう。
次から、ギフテッドが才能を活かせおすすめのプログラミング教室を一つずつ紹介しますよ!
ギフテッドにおすすめのプログラミング教室①LITALICOワンダー
一つ目に紹介するギフテッドにおすすめのプログラミング教室は、LITALICOワンダーです。
LITALICOワンダーはもともと障害児支援に力を入れてきた会社が運営元となっています。
そのため、プログラミングを教えてくれる先生たちも発達障害についてかなり詳しいです。
そして、ギフテッドは、発達障害ではないものの、元々の能力に凸凹加減が激しいのが特徴です。
発達障害の支援でも、発達の凸凹に配慮するので、その点ギフテッドに対しても同様の対応してくれるでしょう。
そのため、 LITALICOワンダーであれば、まず安心してお子さんにプログラミングを挑戦させることができるはずです。
LITALICOワンダーは、ギフテッドだけでなく、発達障害もあわせ持つ2Eのお子さんにもおすすめです!
ギフテッドにおすすめのプログラミング教室②N Code Labo
二つ目に紹介するプログラミング教室は、N Code Laboです。
N Code Laboを運営する学校法人ドワンゴ学園は、ネット高校(N校)を創立し、延べ2万人以上の不登校や発達障害児を含む生徒たちを卒業させてきました。
そんなN校のノウハウが詰まったのが、N Code Laboとなります。
先ほどのLITALICOワンダーと比べて、プログラミングスキルの習得にこだわっており、大人でも難しいPythonやSwiftにも、挑戦できます。
Pythonは人工知能も作れるビックデータ処理が得意なプログラミング言語です。
また、SwiftはiPhoneアプリを作る専用のプログラミング言語です。
ギフテッドのお子さんは高い思考能力を持っているので、大人がやるプログラミングでも理解はそう難しくはないはずです。
むしろ、頭で考えていることを、プログラミングで実現できることに、今までに感じたことのない達成感を覚えることでしょう。
ちなみに、高校生までN Code Laboで学んで、そのままエンジニア就職やプログラミングスキルを活かした有名大への入学する生徒もい流ので、就職・進学の可能性も広がるでしょう。
N Code Laboは、確かなプログラミングスキルを身につけて、就職や進学に役立たせたい方にはおすすめです!
ギフテッドにおすすめのプログラミング教室③プログラミングキッズ
三つ目のプログラミング教室は、プログラミングキッズです。
こちらの教室は、スクラッチと呼ばれる簡単なプログラミングを使って学ぶことができます。
学ぶ内容自体は、正直どこにでもありそうな教室。
しかし、プログラミングキッズのすごいところは、レベルアップした先に用意されているコードオブジーニアスというハイレベルのプログラミング教室があることです。
なぜなら、コードオブジーニアスは、タイピングスコアや作品を作った実績など、実力がなければ入会すらできない選ばれし者が行くところだからです。
しかし、ギフテッドのお子さんであれば、並外れた思考能力があるので、プログラミングキッズで学んでからすぐにコードオブジーニアスへの入会することもできるでしょう。
ちなみに、コードオブジーニアスは実力さえあれば、即入会も検討してくれるそうですよ。
なお、コードオブジーニアスでは、グローバルリーダーになるためのプログラミング教育が行われていることが特徴で、かなり意識高い系の教室です。
これぞまさにギフテッド教育と言えるような英才教育のプログラミング教室なので、やる気のあるお子さんはぜひ目指してみると良いでしょう。
コードオブジーニアスに入るためには、プログラミングキッズでの学びを通過するのが一般的です。
初めてプログラミングを学ぶお子さんでコードオブジーニアスへの入会も狙っている方は、プログラミングキッズへの入会をおすすめします!
ギフテッドにおすすめのプログラミング教室④ITeens Lab
最後に紹介するプログラミング教室は、ITeens Labです。
ITeens Labには、プログラミングだけでなく、動画編集やデザイン、音楽制作など、あらゆるパソコンを使ったクリエイティブなクラスが良いされています。
そのため、ギフテッドのお子さんが知的好奇心が旺盛であっても、一つのプログラミング教室でいろいろなことに挑戦してくれるでしょう。
しかし、そうなると当然料金がかさむものですが、ITeens Labはなんとどのコースも一律13,200円(月4回)と、業界で1番争うほどの安さです。
また、他のプログラミング教室に比べてアットホームな雰囲気で生徒同士に深いつながりがあります。
その証拠に、教室で知り合った生徒同士で、一緒にゲーム実況動画を撮影、投稿しているYouTuber中学生もいるほどです。
そのため、プログラミング教室でお友達を作りたいと考えているお子さんにもおすすめの教室となります。
1ヶ月の体験クラスは、5,500円で受講できます。
無料体験を含めて5回も受講すれば、お子さんがそもそもプログラミングにハマるか?を確実に判断できることでしょう。
ITeens Labは、料金をできるだけ抑えたい。プログラミングが好きな友達を作りたい。と考える方にはおすすめです!
【疑問】教材ではなく、プログラミング教室をおすすめする理由は?
「プログラミングを勉強するなら何も教室ではなく、参考書を購入して学べば良いのでは?」と考える方もいるかもしれません。
正直、高い思考力を持つギフテッドのお子さんなら、参考書を使った独学は十分に可能でしょう。
しかし、それだとギフテッドのお子さんが孤立してしまう可能性があります。
なぜなら、ギフテッドは、頭で考えていることを上手に実行できないので、自分に対して自信がないことが多いのです。
また、友達関係も良いとは言えないので、分かり合える仲間が少ない実情があります。
そこで、好きなことを共有しあえるプログラミング教室の仲間と出会うことができれば、お子さんにとって居場所の1つとして確立するに違いありません。
ちなみに、北海道教育大学旭川校教の片桐正俊教授の著書『ギフテッドの個性を知り伸ばす方法(2021年)』によると、「親以外の信頼できる大人の存在や居場所と共に、早い段階からの支援の必要性が、不登校や完璧主義の脱却に役立つ」と書かれていますよ。
そのため、プログラミングスキルの習得だけ考えると独学でもできますが、お子さんの良き理解者を増やすためにもプログラミング教室を利用することをおすすめします。
【注意】ギフテッドに適切な支援をしないとどうなる?
ギフテッドのお子さんをそのままにしておくと、せっかく生まれ持った才能を活かすことなく二次障害へ陥る可能性があります。
二次障害とは、自閉症やADHDなど障害から発展した後天的な症状を指します。
具体的には、以下のような状態です。
- 不登校
- 引きこもり
- 自信の低下
- うつ
上記の状態にまで悪化してしまえば、せっかく才能があっても、可能性を広げることすらできないでしょう。
今日のギフテッドを取り巻く教育環境は、公教育では全くと言っていいほど整備されていません。
既存の教育に合わない子どもは一定数いるので、お子さんの可能性を発揮できる環境を整えていきましょう。
まとめ:ギフテッドの可能性を発揮するにはプログラミングが最適
ギフテッドのお子さんは、字を書くのが苦手だっり、宿題を嫌ったりして、勉強を毛嫌いする傾向にあります。
しかし、それは「わからないから」ではなく、「つまらないから、面倒くさいから」の方が理由が多いものです。
本当はもっと高度なことを効率よくやりたいと論理的に思っているのに、そうできない …日本の教育システムに限界を感じる日はそう遠くないでしょう。
そこで、おすすめなのがプログラミングを学ぶ場を提供することです。
お子さんの可能性を埋もれさせないためにも、可能性を発揮する場が必ず必要になります。
ぜひ、今回の記事をきっかけにギフテッドのお子さんにプログラミングを紹介してみてください。
最後に、おすすめのプログラミング教室を4つ、載せておきます。
教室 | 月額料金 | オンライン教室 | 入会金 | 授業頻度(○回/月) | PC貸出 | 体験授業 |
LITALICOワンダー | 27,500円 | あり(22,000円) | 16,500円 | 4回(1回90分)/月 | あり | 無料 |
NCodeLabo | 14,300円〜 | あり | 11,000円 | 4回(1回90分)/月 | あり | 無料 |
プログラミングキッズ | 11,000円 | あり | 11,000円 | 4回(1回60分)/月 | なし | 1,100円 |
ITeens Lab | 13,200円〜 | あり | 18,700円 | 4回(1回90分)/月 | なし | 無料 |
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