あなたは、子どもにいろんな経験をさせたいと思って、習い事に申し込んだのに、発達障害を理由に断られた経験はありませんか?
せっかく子どもが興味をもっているのに、入会もできないとなると、すごく悲しくなってしまいますよね。
そこで、今回の記事では、発達障害を理由に習い事を断られた時の対処法を5つ詳しく紹介します。
さらに、発達障害に特におすすめの習い事もお伝えします。
せっかく見つけた習い事を断られて困っている方は必見です。
また、新しい習い事を探そうとしている方も、ぜひ参考にしてみてください。
Table of Contents
発達障害が理由で、習い事を断られた子どもはたくさんいる!
発達障害の子どもだからこそ、いろんな経験をさせて、発育を促したい
苦手なことだけでなく、好きなことや得意なことを伸ばしてあげたい
と発達障害を持つ親御さんなら誰しも願うものです。
ただ、せっかく良い習い事を見つけたと思ったのに、発達障害を理由に入会を断られたら、モヤモヤしてなんだかすごく悔しいですよね。
「どうして、障害のある子を理解しようとしてくれないんだろう」と、憤りを覚えることもあるでしょう。
Twitterを見てみると、同じような境遇で辛い思いをした方が実際にいるようです。
しかし、この記事で紹介する対処法を知っておくことで、発達障害のお子さんがやりたい習い事を始めれる可能性があります。
発達障害を理由にして、習い事入会を拒否される事は実際多いですから、次の章から紹介する対処法を覚えておきましょう。
発達障害を理由に、習い事を断られたら?①特性や対応方法を伝える
まず、一つ目の対処法から紹介していきますよ!
発達障害を理由に習い事を断られたら、お子さんの特性と困った時の対処法を、習い事の先生に詳しく伝えることを最初にやってみてください。
発達障害のことがよくわからない習い事の先生が多いので、先生がどのように関われば良いのか、お子さんの特性を丁寧に伝える努力をしましょう。
例えば、以下のように先生に伝えると、先生側も安心してお子さんを受け入れてくれる可能性があります。
うちの子は、自分の気持ちを上手に伝えられない自閉症です。
自分の思い通りにならないと癇癪を起こしますが、絵カードやスケジュール表など、見通しがわかるようにしてくれたら、理解してくれます。
本人の気持ちに余裕がない時は、周りの子の高い声を嫌うので、パニックになることがあります。
いつもイヤーマフを持たせるので、困った時に使ってください。
また、どうしても落ち着けない時は、個室で1人にさせてください。そして、私がすぐ迎えに行きます。
ここまで、丁寧に子どもの特性と対処法を教えてもらえたら、習い事の先生も「じゃ、引き受けてみようかな」と気持ちが動くはずです。
そのため、習い事を断られたら、まず先生に詳しくお子さんの特徴を伝えて安心してもらうところから始めてみると良いでしょう。
発達障害を理由に、習い事を断られたら?②専門家に意見を仰ぐ
2つ目の対処法は、専門家にどんな習い事が良いのかアドバイスをもらうことです。
自分だけで考えるのが大変な時は、知識のある専門家に聞くのが一番早いです。
例えば、かかりつけの医師や担任の先生、放課後等デイサービスの職員などは、お子さんの特徴を知っているはずですから、おすすめの習い事を教えてくれるでしょう。
また、先ほど紹介した習い事の先生にお子さんの特性を説明する時にも、専門家に意見は役立ちます。
もし、お子さんの特徴をどのように説明すればよいのか不安な場合は、専門家からアドバイスをもらうと良いです。
このように、特性と困った時の対処法を専門家に聞いておけば、習い事の先生に交渉する時の役に立つことでしょう。
発達障害を理由に、習い事を断られたら?③いさぎよくやめる
3つ目の対処法は、いさぎよく習い事をやめることです。
どんなに話し合ってもわかってもらえない場合もあるので、その時はすぐに気持ちを切り替えて別の習い事を検討しましょう。
特に、先生との関係がこじれてしまうと、そこから関係を修復するのはなかなか困難です。
あなたの心も疲弊してしまうので、子育てに悪影響が出る可能性もあります。
そのため、習い事を冷たく断られたら、いさぎよくやめるというのも選択肢の一つに入れておいてください。
発達障害を理由に、習い事を断られたら?④理解のある先生を探す
4つ目は、発達障害のことを理解してくれる習い事の先生を探すことです。
特に、音楽系や体操系の習い事では発達障害の子どもを受け入れていることが多いので、発達障害に理解がある先生に出会える可能性があります。
親としては少しでも、発達障害に理解してくれるところの方が、安心しますからね。
大手で言うと、株式会社LITALICOが運営するLITALICOワンダーは、プログラミング教室ですが、発達障害のお子さんをのべ300人以上指導した実績がありますよ。
LITALICOワンダーでは、発達障害の知識を持つスタッフがプログラミング指導をしてくれるので、どんな特性を持つお子さんでも安心して学ぶことができます!
とてもおすすめの習い事なので、興味のある方は下記の記事を参考にして、LITALICOワンダーの理解を深めてみてください。
運動系の習い事なら、多種目スポーツスクールJJMIXがおすすめです。
発達障害の診断を受けたお子さんでも、通うことができる運動教室ですよ!
発達障害を理由に、習い事を断られたら?⑤習い事を変更する
5つ目の対処法は、習い事を変更することです。
そもそも、発達障害の特性と相性の悪い習い事も実にたくさんあります。
例えば、サッカーは他者とのコミュニケーションが必須の習い事ですが、ほとんどの発達障害のお子さんは、他者とのコミュニケーションが上手ではありません。
すると、他者との連携が不可欠なサッカーは、お子さんと相性が悪い習い事ということなるでしょう。
一方で、ロボットやプログラミングなどは、発達障害のお子さんの好奇心をくすぐり、楽しく取り組むことができる習い事としても人気です。
なお、発達障害と相性が良い習い事は、以下のようなものがあるので、参考にしてみてください。
- 器械体操
- 水泳
- ピアノ
- ボルダリング
- ロボット
- プログラミング
次の章から、特におすすめの習い事を2つ紹介していきます!
発達障害におすすめの習い事は?ロボットと相性が良い!
発達障害におすすめの習い事の一つに、ロボットがあります。
ロボット教室がおすすめな理由は、以下の3つです。
- 視覚的に理解しやすい
- 手先が不器用でも、楽しめる
- 試行錯誤力が身につく
それぞれの理由を確認していきましょう!
視覚的に理解しやすい
多くのロボット教室では、視覚的にわかりやすく作られた説明書を見ながらロボットを作っていきます。
そのため、言葉による説明が理解しにくいお子さんでも、直感的な理解でロボット製作を楽しむことができるでしょう。
手先が不器用でも、楽しめる
発達障害の子どもの中には、手先が不器用で、書字や工作を嫌うお子さんもいます。
しかし、ロボットを作るときはブロックをカチカチと組み合わせていくだけなので、手先が不器用でも作品はキレイに完成するのです。
そのため、手先の不器用さが影響しないロボット教室はかなりおすすめです。
試行錯誤力が身につく
イラスト付きの説明書を見ながらロボットを作成することもありますが、完全オリジナルのロボットを考えて作る場合もあります。
きちんとロボットが動くのかどうかを確認しながら作業するため、試行錯誤力が身につきます。
そのため、好きなロボット製作を通して、物事をやり抜く力を養うことができるでしょう。
発達障害におすすめの習い事は?プログラミングは将来性バツグン!
ロボット以外にも、発達障害のお子さんに特におすすめの習い事はプログラミングです。
プログラミングがおすすめな理由は、以下の3つです。
- 一人で没頭できる
- パターンで理解できる
- 将来の仕事につながる
それぞれの理由を確認していきましょう!
一人で没頭できる
プログラミングは、サッカーやバスケなどと異なり、誰かとたくさん会話する必要がない活動です。
基本的に、一人で集中して取り組むのがプログラミングの特徴です。
無理に他者と会話を続ける必要がないので、心理的に負担が少ない活動となるでしょう。
また、プログラミングの性質上、必ずパソコンの画面を指し示しながら、プログラムの作り方を教えてもらえます。
そのため、口頭のみの理解が難しい発達障害のお子さんでも、視覚的な手がかりを元にスムーズな理解ができるでしょう。
パターンで理解できる
プログラミングは、実はパターンの連続で理解する習い事です。
一見難しそうに見えますが、発達障害の子どもからすると、実は得意な領域でもあります。
「A=B、○=△」など、プログラムのルールを覚えてしまえば、あいまいさを嫌う発達障害のお子さんからすると、取り組みやすい習い事となるでしょう。
将来の仕事につながる
プログラミングが他の習い事と比べて優れているのは、将来の仕事につなげることができることです。
例えば、ピアノを習ったからといって、ピアニストとして稼いでいけるのは、一握りの人しかいません。
しかし、経済産業省の報告でも2030年でIT人材が79万人不足すると言われているくらいなので、今からプログラミングを学んでおけば、就労に役立つ可能性があります。
ちなみに、発達障害者の中には、清掃業や事務職、工場のライン作業など昔ながらの仕事をする方が多いです。
上記の仕事が悪いわけではありませんが、今からプログラミングを学び、職業選択の幅が広がることに越したことはないでしょう。
注意点:発達障害であることを隠してはいけない!
ここまで、発達障害を理由に習い事を断られた時の対処法やおすすめの習い事を紹介してきました。
そして、さらに、読者の方にぜひ覚えていただきたい注意点が1つあります。
それは、発達障害であることを隠して、習い事をやらせてはいけないことです。
なぜなら、後々、お子さんと習い事の先生のお互いが苦しくなってしまうからです。
仮に、発達障害を隠して入会した場合、以下のようなトラブルが発生する可能性があります。
こだわりが強くて、聞き分けの悪い頑固な子どもとして、先生にいつも怒られる
注意散漫で離席も多くて、態度の悪い子どもとして、教室から追い出される
上記のように、子どもは理不尽に怒られて、一方で先生は指導するのに疲れてしまいます。
そこで、あらかじめ、発達障害であることを伝えておけば、子どもと習い事の先生のトラブルは少なくなります。
こだわりが強くて、聞き分けの悪い頑固な子ども
→見通しをつけて、わかりやすく説明する
注意散漫で離席も多くて、態度の悪い子ども
→離席しても大目に見て、習い事を楽しんでもらう
このように、発達障害のことを事前に教えてもらうだけで、お子さんへの対応が変化してきます。
いたずらに、お子さんが叱られて自己肯定感が下がる心配もありません。
そのため、習い事を始める時は、発達障害であることを隠さずに伝えておきましょう。
まとめ:習い事を断られても大丈夫!理解のある教室を探そう!
ここまで、発達障害を理由に習い事に断られた時の対処法を詳しく解説してきました。
発達障害だからと言って断られると、なんだか悔しい気持ちになるのもわかります。
しかし、一旦冷静になって、「どうすれば習い事の先生に理解してもらえるのか?」を振り返ってみることで、理想の習い事を始められるかもしれませんよ。
そのための5つの対処法を本記事でお伝えしたので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
最後に、今回紹介した5つの対処法を改めて載せておきます。
- 特性や対処方法を伝える
- 専門家に意見を仰ぐ
- いさぎよくやめる
- 理解のある先生を探す
- 習い事を変更する
断られても、いろんな習い事に挑戦しているようですね!
ただ、何回も断られると行く心が折れてしまいそうになる方もいるようです。