発達障害があるけどロボット教室で勉強させるべきなのだろうか…
発達障害の子どもにおすすめのロボット教室はどこにあるのだろうか…
あなたは、上記のような悩みを抱えたことはありませんか?
ロボット教室は、他の習い事と同じように月額料金がかかるので、本当にお金を払うだけの価値があるのか疑問に思うはずです。
しかし、ロボット製作は、発達障害の子どもにとってさまざまなメリットがあります。
それを知っておくだけでも、今後の子育てのヒントにもなるはず。
そこで、今回の記事では、発達障害のお子さんがロボット教室に通うメリットやおすすめの教室を詳しく解説します。
うちの子はロボット教室に行くべきなのか…とまだ悩んでいる親御さんは必見です。
ぜひ、参考にしてみてください。
目次
発達障害児にとって、ロボット教室は最高の習い事
数ある習い事の中でも、ロボット教室は発達障害のお子さんに最適な習い事の一つです。
なぜなら、発達障害のお子さんには、以下のようなポジティブ特徴があるからです。
- 工作など物作りが大好き
- 一つのことにすごく没頭できる
- 色や形など、視覚的な理解が良い
上記のような特徴のあるお子さんは、ロボットとの相性が良く、得意なことをさらに伸ばすことができます。
しかし、一方で、以下のようなネガティブな特徴もあります。
- 手先が不器用
- 手順通りに理解して遂行する
- 社交性が低い
ただし、好きなロボット制作を通して、上記のような苦手なことを伸ばすことができるのも、ロボット教室の強みと言えます。
そのため、ロボット教室は発達障害のお子さんにすごく合っている習い事なのです。

次から、発達障害のお子さんがロボット教室を利用するメリットをさらに解説していきますよ。
発達障害児がロボット教室を利用するメリット①好きなことを伸ばせる

発達障害のお子さんがロボット教室を利用する一つ目のメリットは、好きなことを伸ばすことができることです。
発達障害のお子さんのできない→できるにシフトさせるのは至難の業です。
もちろん、苦手なことを挑戦することも大切ですが、それだけだと子どもが辛くなってしまいます。
しかし、好きなことであれば、楽しんで活動に没頭することができます。
得意なことを極めれば、将来的にその分野で活躍することも夢ではないでしょう。
そのため、好きなことにロボットが含まれているお子さんであれば、ぜひロボット教室に通わせてみましょう。
発達障害児がロボット教室を利用するメリット②社交性も身につく

二つ目のメリットは、社交性が身につくことです。
発達障害のお子さんの中には、他者とのコミュニケーションが上手ではない子もいます。
そのため、お友達と仲良くできずに、すぐケンカしてしまったり、孤立してしまったりするものです。
しかし、ロボット教室では、ロボットという好きな活動を軸に先生や他の子どもに、円滑に関わる経験を養うことができます。

質問や依頼、感謝などを適切に行うことで、コミュニケーションにおける成功体験を実感できる可能性がありますよ!
発達障害児がロボット教室を利用するメリット③学校とは違う人間関係を築ける

発達障害のお子さんがロボット教室を利用する最後のメリットは、学校とは違う人間関係を築けることです。
発達障害を抱えるお子さんの中には、通常学級ではなく、特別支援級に通っている子もいます。
すると、通常学級にいる子どもよりも、狭い人間関係の中で日々過ごすことになります。
しかし、ロボット教室に行けば、いろんな価値観を持つ人と出会える可能性があるのです。
また、共通のロボット好きな子どもたちが集まっているので、他のお友達とも仲良くなりやすいでしょう。

障害の垣根を超えて、ロボットの話を介したコミュニケーションも弾みますよ。
そのため、お子さんにいろんな人との出会いを大切にしたい場合にも、ロボット教室への参加はおすすめです。
発達障害児におすすめのロボット教室①LITALICOワンダー


ここからは、おすすめのロボット教室を3つ紹介していきますよ!
自分でロボット教室を探すのが大変な方は、参考にしてみてください。
発達障害児におすすめの一つ目のロボット教室は、LITALICOワンダーです。
LITALICOワンダーは、もともと放課後等デイサービスを全国的に展開する会社が運営母体となっているロボット教室。
そのため、児童への教え方も発達障害の特性に合わせて柔軟に変更してくれます。
「ロボットクリエイトコース」や「ロボットテクニカルコース」など、コースは決まっているものの、これといったカリキュラムは存在しません。
その子の特徴に合わせてオリジナルのカリキュラムを組んでくれます。
ちなみに、初めてロボットを作るなら、「ロボットクリエイトコース」がおすすめ。
年長から始めることができ、手先をよく使って、ロボットを組み立てることを重点的に行います。
なお、LITALICOワンダーは教室授業とオンライン授業で、授業料金が異なります。
教室授業だと、29,700円(月4回)。
オンライン授業だと、22,000円(月4回)です。

LITALICOワンダーの良いところは、ロボットクリエイトコースを終わったら、ロボットテクニカルコースへのステップアップできることです。
また、オンライン授業も可能で、送迎の必要がないのも魅力ですね。
発達障害児におすすめのロボット教室②アーテック自考力キッズ

アーテック自考力(じこうりょく)キッズも、発達障害のお子さんにおすすめのロボット教室です。
もっと正確に述べると、自考力キッズは、パズル・ブロック・プログラミングを学べる教材のこと。
こちらの教材を導入しているロボット教室に直接足を運んで、ロボット製作をすることになります。
なぜ、自考力キッズが発達障害のお子さんにおすすめなのか。
それは、言葉の理解にやや遅れがあったとしても、発達障害のお子さんの多くは、色や形を合わせるマッチング力が優れている子も多いからです。
得意な能力をいかして、パズルやロボットを楽しむことができるでしょう。
ちなみに、月額料金は、自考力キッズを導入している各ロボット教室によってまちまちです。

教室によって、料金は本当に違います。
期間限定で割引をやっているところもあるので、要チェックです。
以下に、自考力キッズの加盟店の授業料金の一覧を載せておきました(一部抜粋)。
教室名 | 月額の授業料 | 入会金 | 教材費 | 施設管理費 | 備考 |
バレッドキッズ | 9,350円 | 5,500円 | 33,000円 | なし | 全国に教室を展開。オンライン授業も完備。 |
パソコープ | 10,450円 | 11,000円 | 29,700円 | なし | 昭島市に1教室のみ。 |
Wiz | 11,000円 | 10,000円 | 33,000円 | 1,000円 | 足立区に1教室のみ。 |

自考力キッズの良いところは、ロボットより簡単なパズルと、ロボットより難しいプログラミングの両方も、カリキュラムとして用意していることです。
子どもの理解に合わせて、取り組む内容を柔軟に変更することができますね。
発達障害児におすすめのロボット教室③KOOVパートナープログラミング教室

最後に紹介するのは、KOOV(クーブ)パートナープログラミング教室です。
こちらも自考力キッズと同じく、KOOVという教材を導入しているロボット教室に、足を運んで受講することになります。
導入スタイルは自考力キッズと似ていますが、KOOVのほうが、プログラミング要素も混ざったロボット教室と捉えて良いです。
コースはレベル別に3種類用意されており、初級(BAISC)→中級(MIDDLE)→上級と徐々にステップアップができます。
ちなみに、KOOVパートナープログラミング教室の月額料金は、1万円が相場です。
ただし、教室によって若干異なるので、大手2社教室の料金体系を以下に載せておきます。
教室 | 月額料金 | 入会金 | 教材利用料 | テキスト費 | 一年間の費用 |
個別教室のトライ | 8,800円 | 11,000円(すでにトライ会員の場合は、無料) | なし | なし | 116,600円(12ヶ月分の月額料金+入会金) |
個別指導のAXIS | 8,140円(80分、月2回) | なし | 月額料金に加え、教材使用量が毎月2,090円 | 2,860円(年に1回だけ) | 125,620円(12ヶ月分の月額料金と教材利用料+テキスト費) |

KOOVのサイトから、右上付近にある「緑色の教室検索/体験授業」→お住まいの都道府県をクリックすれば、提携教室の一覧が表示されます。
最寄りの教室があれば、無料体験授業に申し込んでみると良いですよ。
教室で受講するのが大変な子もいる!オンライン教室がおすすめ。
興味のあるロボットだとしても、教室に入れば雑多な刺激が多いため、発達障害のお子さんにはつらい場合もあります。
というのも、発達障害のお子さんのほとんどで、何かしらの感覚の感じ方に特徴があるからです。
例えば、聴覚過敏ゆえに、いらない音まで耳で拾って頭の中がパンク状態になっているかもしれません。
そのため、リアルな教室が合わないお子さんも一定数いるのです。
幸いなことに、リアル教室だけでなく、オンライン教室を開講しているロボット教室も増えています。
ちなみに、今回紹介したLITALICOワンダーは、オンラインのロボット教室を実施中です。
お子さんの特性を踏まえて、リアルとオンラインどちらが合っているのかを見極めてくださいね。
合うかどうかは、実際にやってみないとわからない。
どれだけ下調べしたとしても、実際にロボット教室を体験してみないことには、子どもがハマるかどうかは誰にもわかりません。
なぜなら、「最初は好きだったけど、実際にやってみたらつまらなかった…」ということもあり得るからです。
好きなものには熱中しますが、飽きたら見向きもしないのが子どもの特徴とも言えるでしょう。
そのため、最低でも一ヶ月は、ロボット教室を楽しんで通えるのかをよく観察したほうが良いです。
発達障害のお子さんには、ロボット教室に挑戦させてみよう!

ここまで、発達障害のお子さんがロボット教室に通うメリットや、おすすめのロボット教室を詳しく解説しました。
発達障害のお子さんには、確かに苦手なことも多いです。
しかし、得意なことも必ず持っています。
それをロボット教室で活かすことができれば、お子さんは今よりもっと生き生き輝くことができるに違いありません。
今回紹介したロボット教室は、どれも無料体験会を実施しているので、この機に一度参加してみてはいかがでしょうか?
最後に、改めて、今回紹介したロボット教室の料金や特徴を表にまとめておきました。
教室名 | 月額料金 | 入会金 | 教材費 | 無料体験 |
LITALICOワンダー | 29,700円(月4回) | 16,500円 | 0円 | リアル教室とオンライン教室が可能。オンライン教室は、月額17,600円。 |
アーテック自考力キッズ | 約1万円(月2~4回) | 5,000円~1万円 | 約33,000円 | あり |
KOOVパートナープログラミング教室 | 約1万円(月2回) | 教室によって異なる | 教室によって異なる | あり |