この記事は、SDGs達成のためにできることの中で、小学生向けの取り組みを紹介する記事です。
「そもそも、SDGsとは何なのか」といった疑問から、生活の中での取り組み、SDGs達成のために勉強すべきことなど、小学生から始められることを、わかりやすく解説しています。
「SDGsという言葉をよく聞くけど、小学生にも何かできるのかな?」
「SDGsを通して、社会や世界のことを知ってほしい!」
こんな思いを抱えている方は、ぜひこの記事を参考にして、お子さんと一緒にSDGsについて考えてみてくださいね!
Table of Contents
【簡単説明】そもそも、SDGsとは何?
まず、SDGsとは「Sustainable Development Goals」の略です。
日本語では「持続可能な開発目標」となります。
SDGsの内容は、2015年の国連総会で定められた「2030年までに達成すべき17の目標」で、さらに169の細かいゴールが設定されています。
具体的には、貧困や飢餓、水の確保など、発展途上国の問題解決に焦点を置いた内容が多いため、日常的にはSDGsの必要性を感じにくいかもしれません。
しかし、環境問題をはじめ、エネルギーや資源の配分など、先進国・日本に住む私たちの働きかけが必要不可欠な内容もあります。
今の子どもたちが担う未来を見据えて、”ずっと続いていける”世界を今から作っていくことが、SDGsの最大のコンセプトと言えるでしょう。
SDGs達成のために小学生ができることはこちら!
それでは、小学生がSDGs達成に向けてできることを紹介します。
今回紹介するのは、以下の5つの方法です。
- ごはんを残さず食べる
- 水を出しっぱなしにしない
- 使わない部屋の電気を消す
- 文房具を大事に使う
- 外出時は水筒を持ち歩く
どれも、日々の生活の中で意識できることばかりです!
この後は、それぞれの取り組みについて、詳しく解説します。
お子さんと実践できそうな方法を、ぜひ探してみてください。
小学生向けのSDGs達成のためにできること①ごはんを残さず食べる
小学生がSDGs達成のためにできる1つ目の具体策は、ごはんを残さないことです。
こちらは、SDGsの2番目の目標である「飢餓をゼロに」や、12番目の目標である「つくる責任、つかう責任」にあたります。
たとえば、外食の際は食べられる分だけ注文することや、工夫しながら苦手な食べ物にも挑戦してみることが挙げられます。
まだ食べられる食べ物の廃棄量である「フードロス」という言葉を知っていますか?
実は、世界の先進工業国では、穀類の30%、果物や野菜の45%が捨てられているんです。
出典:https://www.unicef.or.jp/kodomo/sdgs/17goals/12-responsible/
SDGsと食事を結びつけると、残さず食べることの大切さを、お子さん自身が実感できます。
親御さんが「残さないで食べなさい!」と強く言わなければならない場面も減るかもしれません。
小学生向けのSDGs達成のためにできること②水を出しっぱなしにしない
2つ目の具体策は、水を出しっぱなしにしないことです。
これは、SDGsの6番目の目標である「安全な水とトイレを世界中に」に該当します。
日常の中で水を使う場面は多くありますが、手洗いやシャワーなど、水を出したままにしていることは、意外と多いものです。
特に、低学年のお子さんは、「蛇口を閉め忘れてる!」なんてこともあるのではないでしょうか。
ちなみに、世界では未だ21億人が、きれいな水を使えない環境で生活せざるを得ない状況です。
つまり、4人に1人は、「蛇口を閉め忘れる」どころか、「使える水が出てくる蛇口すら無い」ということになります。
そのため、水を使うときには、こまめに水を止めるように意識してみましょう。
生活の中で、無意識のうちに水を出しっぱなしにしていたことに気づくかもしれません。
気づきは次のアクションに繋がります。
ぜひ、家族で水の使い方を見直してみましょう。
小学生向けのSDGs達成のためにできること③使わない部屋の電気を消す
3つ目の具体策は、使わない部屋の電気を消すことです。
こちらは、SDGsの7番目の目標「エネルギーをみんなに、そしてクリーンに」に繋がります。
小学生がやりがちなのが、使っていた部屋の電気やエアコンの消し忘れ。
自室や脱衣所の電気の消し忘れは、大人でもありそうですね…。
当たり前に電気が使える日本では、「電気がない生活」といってもイメージが湧かないかもしれません。
こちらの動画では、豊かな生活以前に、命を守るために電気は欠かせないものであることを教えてくれます。
具体的には、部屋を出てすぐの壁やドアに、『電気消した?』のような、ちょっとしたポスターを張るのが効果的です。
親御さんも注意することが減りますし、電気代の節約にもなって、地球のためにもなるなんて、一石三鳥ですね!
小学生向けのSDGs達成のためにできること④文房具を大事に使う
4つ目の具体策は、文房具を大事に使うことです。
これは、SDGsの12番目の目標である、「つくる責任、つかう責任」にあたります。
小学生が日常的に使う文房具ですが、今は安価で買えるようになったため、まだ使えるものもゴミになってしまっているんです。
そこで、日本の伝統である「もったいない」をキーワードに、「小さくなるまで」「最後まで」文房具を使うように意識してみましょう。
実際に、ユニセフの公式サイトでは「もったいない」という言葉を使って、ごみの減量を呼び掛けています。
この方法にチャレンジするなら、まずは消しゴムがおすすめです!
頑張って長く使うことで、小さく丸くなった消しゴムは、きっとお子さんに達成感を与えてくれますよ。
SDGsを通して、お子さんが「物を大切に使う」ことの達成感や喜びを感じることができたらいいですね。
小学生向けのSDGs達成のためにできること⑤外出時は水筒を持ち歩く
5つ目の具体策は、外出時は水筒を持ち歩くことです。
こちらも4つ目の方法と同様、SDGsの12番目の目標「つくる責任、つかう責任」に該当します。
習い事やお出かけで外出するとき、ついついお子さんの飲み物を自動販売機で買ってしまうことはありませんか?
今ではすっかり普及した「マイボトル」ですが、ぜひ小学生のお子さんと一緒に実践してみましょう。
ちなみに、SDGsの14番目には「海の豊かさを守ろう」という目標があります。
実は、海洋ごみの7割近くを、ペットボトルをはじめとするプラスチックが占めているんです。
SDGs達成には、ITの知識は欠かせない
さて、ここまで小学生がSDGs達成のためにできることを紹介してきました。
小学生のうちから、SDGs達成に向けた取り組みを、生活の中で実践することは非常に重要です。
しかし、それだけでなく、実はSDGsを達成するために、今後必ず必要になるものがあります。
SDGs達成に必要不可欠なもの、それは、ITの知識です。
なぜなら、ITの知識は、SDGs達成のための、情報の収集・発信・活用に必須だからです。
たとえば、パソコンを使ってインターネットにアクセスできれば、SDGsに代表される世界の未解決課題や、その解決に必要な情報を集めることができます。
さらには、SNSで情報を発信して、同じ問題意識を持つ仲間をネット上で集めたり、既に構築されているコミュニティに、自分が参加したりすることも可能です。
反対に、知識不足でパソコンやネットを上手に使えない場合、世界の現実を知ることから難しくなってしまいます。
かろうじて、スマホやパソコンを使えても、ネットリテラシーがなければ、適切な情報を見つけ出したり、情報の正確性を見抜くのは困難です。
SDGsの達成のための第一歩は、まず世界の状況を知って、その上で自分が貢献できること・貢献したい分野を見つけることです。
そのためには、ITの知識が必要不可欠であると言えます。
プログラミングを勉強すれば、SDGs達成に大きく近づく
ITの知識の中でも、SDGs達成に大いに役立つのが、プログラミングです。
その理由として、プログラミングは、SDGs達成のためのアクションに有用であることが挙げられます。
具体的には、プログラミングを活用して、SDGs達成への意識を高めたり、人々の行動を促すアプリを開発することができます。
また、プログラミングを勉強すれば、小学生でもアプリを開発することは可能です
実際に、「Tech Kids Grand Prix 2020」で、小学生4年生の女の子が、SDGsとプログラミングをかけ合わせて、アプリを開発し、コンテストで優勝したこともあるんです。
また、SDGsに関連した「食品ロス」の減量につながるアプリが、実際に活用されています。
こちらは、余ってしまった在庫や、B級品などの「訳あり商品」専門のショッピングマーケットプレイスです。
今までは捨てられてしまうことの多かった食品が、効率的に消費されることで、結果的に食品ロスの減量を目指すことができます。
小学生のうちからプログラミングを学ぶと、SDGs達成に大きく貢献できる人材を目指すことができますね。
まとめ:SDGs達成のために小学生でもできることはたくさん
今回は、小学生でもできる、SDGs達成に向けた取り組みを紹介しました。
そもそも、SDGsとは、日本語で言うと「持続可能な開発目標」です。
つまり、今まさに小学生である子どもたちが、将来もずっと豊かに生きていけるように、今から目指すべき目標がSDGsであると言えます。
また、具体的な取り組みとして、以下の5つの方法をお伝えしました。
- ごはんを残さず食べる
- 水を出しっぱなしにしない
- 使わない部屋の電気を消す
- 文房具を大事に使う
- 外出時は水筒を持ち歩く
実践できそうなものから、ひとつずつチャレンジしてみるといいですね!
最後に、SDGs達成には、ITの知識が必要不可欠です。
特に、プログラミングを勉強することで、SDGsの達成に大きく貢献することができます。
ぜひ、生活の中での実践や、プログラミングの勉強など、SDGs達成に向けた取り組みを始めてみましょう!
さっそく、次の見出しから、SDGs達成のために、小学生が実践できることを紹介していきますよ!