普通級にいるけど、発達の遅れがあるから放課後等デイサービスを使いたい
そもそも普通級の子どもは、放課後等デイサービスで使えるのかな?
あなたは、上記のように悩んではいませんか?
本記事では、「普通級でも放課後等デイサービスが使えるのか?」という素朴な疑問から、普通級のお子さんだからこそ、知っておきたい放課後等デイサービスの選び方を詳しく解説しています。
- なんとなく近場の放課後等デイサービスを選ぼうかな。
- 空きがあれば入れたいな…。
上記のように考えている方は、ぜひ参考にしてみて下さい。
Table of Contents
普通級の子どもでも放課後等デイサービスって行けるの?
放課後等デイサービスは、特別支援級に在籍する重度の子どもが通うイメージをもたれる方もいますよね。
しかし、結論、普通級の子どもでも放課後等デイサービスに行く事は可能です。
実は、明確な診断名がなくても、医師の意見書があれば、普通級のお子さんでも放課後等デイサービスに通うことができます。
なお、医師の意見書を自治体の福祉窓口に提出すれば、放課後等デイサービスを利用するのに必要な受給者証を発行してもらえますよ。
医師の意見書とは、『発達上、放課後等デイサービスを利用することが望ましい』と記載された書類のことです。
そもそも、普通級の子どもが放課後等デイサービスに行く意味は?
普通級に通える子どもが、放課後等デイサービスに行く意味は一体何があるのでしょうか?
実は、普通級でそつなく過ごしているようでも、何かをすごく我慢していたり、友達関係が悪かったりするのです。
ですが、普通級に在籍する以上、他の児童と同じく対等に扱われるので、発達障害への配慮がされないことがよくあります。
そのため、普通級であっても、困っていることは必ずあるはずです。
そこで、放課後等デイサービスに通っておけば、不登校やいじめなど、二次障害の発生を防ぐことにつながります。
したがって、普通級に在籍していても、勇気を持って、放課後等デイサービスの利用を始める必要があるでしょう。
普通級の子どもにおすすめの放課後等デイサービスとは?
結論、以下3種類の特徴を持つ放課後等デイサービスであれば、普通級のお子さんに合う可能性があります。
- 特化型の放課後等デイサービス
- グレーゾーンが多い放課後等デイサービス
- 専門職がいる放課後等デイサービス
上記3種類のどれか一つの特徴でも当てはまっている放課後等デイサービスがあれば、お子さんが楽しく通所できる可能性がありますよ。
それでは、それぞれの種類の放課後等デイサービスについて、次の章から詳しく解説していきます。
普通級の子どもにおすすめの放課後等デイサービス①特化型の放デイ
普通級のお子さんにおすすめな1つ目の放課後等デイサービスは、特化されたプログラムが提供されている放デイです。
普通級に在籍できるレベルの子どもの場合、全部の発達が遅れているのではなく、部分的に遅れている場合がほとんどになります。
そのため、運動プログラムやソーシャルスキルトレーニング、学習支援など、各放デイで特化されたプログラムに参加する方が、苦手なことを克服できる可能性があります。
一方、特化型の放デイとは対照的な位置付けにあるのは、預かり型の放デイです。
送迎、給食、一日預かりなど、親にはありがたいことがたくさんありますが、単なる託児所のような放デイもあるので、結果的に質の低いところにあってしまう可能性が高いです。
実際、2020年の報酬改定に伴い、後で紹介する専門職が配置されていない事業所は、国から報酬が多くもらえない仕組みになりました。
そのため、特化型でプログラムがきっちり練り込まれた放課後等デイサービスを選ぶことをおすすめします。
普通級の子どもにおすすめの放課後等デイサービス②グレーゾーンが多い放デイ
2つ目におすすめの放課後等デイサービスは、グレーゾーンが多い放デイです。
普通級に在籍するお子さんは、特定なことが苦手なだけであって、知的レベルが正常時に近い傾向があります。
正常な判断力をもっているので、どんな放課後等デイサービスに行っても、そつなく過ごせることでしょう。
しかし、重度な障害児が多い放課後等デイサービスに行くと、言語レベルが違いすぎて、子どもたち同士のコミュニケーションが難しくなります。
そのため、普通級のお子さんが、ストレスなく人間関係を築いていくためにも、グレーゾーンが多い放デイを選ぶと良いでしょう。
放課後等デイサービスには、重度な知的障害向けや不登校向け、学習障害児向けなど、各事業所で特色があるものです。
お子さんがどんな子どもが集まる放デイなら、楽しく過ごせるのか、見極めておきましょう。
普通級の子どもにおすすめの放課後等デイサービス③専門職がいる放デイ
最後に紹介するおすすめの放課後等デイサービスは、専門職が在籍する放デイです。
専門職とは、具体的に以下の職種になります。
- 理学療法士
- 作業療法士
- 言語聴覚士
- 心理指導担当職員
- 国リハ視覚障害学科履修者
病院やクリニックなど、本来医療の現場で働く職種は、保育士や児童指導員とは違った観点からお子さんの成長を見守ってくれます。
保育士と児童指導員は、最低人員基準なので、どの事業所にも在籍していますよ。
例えば、勉強に集中できないお子さんに対する支援を考える場合、一般的な放デイスタッフだと、「放デイでいかに勉強を終わらせるのか?」を考えるかもしれません。
しかし、理学療法士や作業療法士などの場合だと、なぜ勉強に集中できないのか、その原因を探ろうとします。
単に勉強方法だけでなく、姿勢を保つ筋力や力加減、感覚、ワーキングメモリー(短い記憶を活用する力)など、より専門的な観点から勉強ができない根本原因を見つけようとするのです。
原因がわかれば、放デイだけでなく、家庭でも応用できる勉強方法が見つかる可能性があります。
このように、一般的な職員だけでなく、専門家に見てもらうことで、お子さんの成長を見守ることができるでしょう。
普通級に通うお子さんは、放課後等デイサービスにいる子どもの中でみれば、物わかりも良いし、行動が自立していることも多いです。
ただ、その分支援が後回しにされる可能性もあるので、しっかり専門的な職員が在籍するところでお世話になると良いでしょう。
放課後等デイサービス以外の過ごし方を検討すべし
普通級のお子さんであれば工夫次第で、学童や習い事、部活などさまざまなことに挑戦することも可能です。
放課後等デイサービスで過ごすことも大切ですが、放課後等デイサービス以外の場所で多くのことがお子さんの学びを後押しすると良いでしょう。
同時に、留守番の練習しておくと、親御さんの見守り負担も減りますし、お子さんの成長も早まります。
放課後等デイサービス以外の過ごし方に不安がある方は、放課後等デイサービスやかかりつけ医にアドバイスをもらうと良いでしょう。
普通級の子どもは、習い事で得意なことを伸ばすべし
苦手なことを克服するのも大切ですが、得意なことを伸ばすことも、子育てする上では重要な考え方となります。
例えば、普通級のお子さんで、勉強についていくのがやっとであっても、実はプログラミングやデザインなどの分野で思わぬ才能を開花する可能性だってあるのです。
お子さんの才能を開花させるには、学校や放課後等デイサービス以外の習い事の機会で、経験を積むことが一番の近道です。
放課後等デイサービスの頻度を減らしても良いのであれば、ぜひ習い事で才能を伸ばしてあげましょう。
勉強が苦手なお子さんなら、プログラミングがおすすめ!
普通級に在籍していたとしても、勉強に苦手意識を持つお子さんは多いものです。
もし、あなたのお子さんが勉強があまり得意ではないのであれば、代わりにプログラミングを始めることをおすすめします。
勉強が苦手なお子さんに、プログラミングをおすすめできる理由は、以下の2つです。
- 勉強の苦手さをカバーできる
- 進路の選択肢が増える
勉強の苦手さをカバーできる
まず、プログラミングを学ぶことで、勉強の苦手さをカバーできる可能性があります。
なぜなら、テストで点数が取れることと、プログラミングで作品が作れることは、全く別のことだからです。
つまり、国語や算数など苦手な科目があったとしても、プログラミングを学ぶ上では大した支障になりません。
そのため、勉強ができなくてもプログラミングで挽回できれば、自分に自信を持つお子さんに成長してくれるでしょう。
進路の選択肢が増える
プログラミングを学んでおくことで、ゲームプログラマーやシステムエンジニアになれる可能性があります。
人とのコミュニケーションも、プログラミング業界で一番求められるのはプログラムの正確性なので、人との柔軟なコミュニケーションはそんなに求められません。
「将来どんな仕事をやりたいのか」が、明確に決まっていないお子さんも多いですが、いずれにしても進路の選択肢は多いに越したことないでしょう。
ちなみに、LITALICOワンダー(リタリコワンダー)というプログラミング教室なら、発達障害のお子さんでも、安心して学べる環境が整っています。
興味のある方は、下記の記事を参考にしてみてください。
まとめ:普通級の子どもは放課後等デイサービスだけでなく、習い事も!
ここまで、普通級の子どもにおすすめの放課後等デイサービスや、放課後等デイサービス以外の過ごし方を詳しく解説してきました。
普通級に在籍できるお子さんは、放課後等デイサービスに通う児童よりも発達的にレベルがすでに高いことが多いです。
だからこそ、普通級のお子さんにちょうど良い支援をしてくれる放課後等デイサービスを選ばなくてはいけません。
記事の後半では、放課後等デイサービス以外の過ごし方もお伝えしてきました。
お子さんの才能を伸ばしたいと考えている親御さんは、ぜひ習い事にも挑戦させてあげてください。