今回は、「鉛筆の持ち方はそもそも直すべきか?」と疑問に思っている方向けの記事となっています。
あなたは、お子さんの鉛筆の持ち方を指導していて、こんな疑問を抱いたことはありませんか?
- 鉛筆の持ち方をいくら教えても良くならない
- 教えることに疲れてしまい、もう諦めてもいいかな…
- そもそも、鉛筆の持ち方って必死に直すものなの?
- 鉛筆の持ち方ってそんなに大切なんだろうか…?
お子さんの鉛筆の持ち方に真剣に向き合ったことがある親御さんなら、「そもそも鉛筆の持ち方は無理してまで直すべきなのか?」と一度は思ったことがあるのではないでしょうか?
本記事では、鉛筆の持ち方にまつわる疑問をさまざまな角度から深堀していくので、ぜひ参考にしてみてください。
Table of Contents
鉛筆の持ち方は直すべきか?結論、直さなくていい人もいる
結論、鉛筆の持ち方は直せるなら直した方がいいです。
ただし、無理してまで直す必要はありません。
例えば、お子さんが小学校1年生の段階で、悪い鉛筆の持ち方が定着する前であれば、正しい鉛筆の持ち方を教えれば正しく持ってくれるかもしれません。
しかし、すでに小学校高学年以上で悪い鉛筆の持ち方で癖づいてしまっているお子さんの場合は、鉛筆の持ち方を矯正するのが難しいです。
無理に教えると、勉強嫌いになったり、親子関係に亀裂が入ったり、良いことは何もありません。
そもそも、発達の遅れがあって、鉛筆の持ち方をどれだけ教えても身にならないお子さんもいます!
そのため、「鉛筆の持ち方を直すべきか?」の答えとしては、まだ幼くて矯正できそうなら正しい鉛筆の持ち方を実践すべき。
お子さんの年齢や発達状況、性格などを踏まえた上でかなり厳しいそうであれば、あえて鉛筆の持ち方を矯正しなくても良いということになります。
とは言っても、鉛筆の持ち方は考える視点よって、「やっぱり大事!」という時もあるのです。
次の章から、「場面ごとにおける鉛筆の持ち方は直すべきか?」を深堀していきましょう。
鉛筆の持ち方は直すべきか?【勉強編】直した方が良い
普段の勉強効率だけ考慮すると、鉛筆の持ち方は変えた方が良いです。
鉛筆の持ち方を変えることで、以下のようなメリットがあります。
- きれいな字を書ける
- 手が疲れにくい
きれいな字が書ければ、消しゴムを使うことなく、スムーズに勉強することができます。
また、正しい持ち方だと疲れにくいので、集中力が持続し、長い時間の勉強が可能です。
ただし、正しい鉛筆の持ち方を押し付けしすぎると、勉強そのものが嫌いになる可能性もあるので、お子さんの様子を見ながら提案することになるでしょう。
鉛筆の持ち方は直すべきか?【学力編】直した方が良い
鉛筆の持ち方が良いと、疲れにくく普段の勉強が集中して取り組めます。
結果的に勉強時間も長くなるので、テストの点数が高い傾向にあります。
そのため、テストの点数を上げたいなら、鉛筆の持ち方も変える必要があるでしょう。
ただし、テストの点数が悪くても、「うちの子はうちの子」と割り切れるのであれば、鉛筆の持ち方に躍起になる必要もありません。
テストの点数は一つの指標に過ぎず、点数だけでお子さんの良し悪しは決まらないですよ。
鉛筆の持ち方は直すべきか?【仕事編】職種によっては必要なし
パソコンやタブレットが仕事でも普及してきた昨今では、鉛筆の持ち方が悪いからと言って、著しく仕事に支障をきたすことは少なくなりました。
例えば、プログラマーやライターなど、鉛筆を使わない仕事も増えてきています。
また、医療現場では電子カルテが普及しているので、医師や看護師も少しメモする程度しか、鉛筆を使用しません。
このように、鉛筆が上手に持てなくても十分仕事ができる時代になっているので、そこまで鉛筆の持ち方を気にしない人も増えてきています。
ただし、教師や塾の先生など、鉛筆の持ち方を指導する側の職種の人は、鉛筆は正しく持てた方が良いでしょう。
鉛筆の持ち方は直すべきか?【見た目編】本人次第!
最後に、鉛筆の持ち方が悪いと、純粋に見た目がカッコ悪いと思われる可能性があります。
これは、周りからなんと思われようとも、気にしなければそれで済む話ですが、あるあるなのが以下のようなことです。
- 鉛筆の持ち方が悪いと、親のしつけが悪い
- きちんと子育てやってない
このように鉛筆の持ち方が悪いと、親のしつけが悪い、きちんと子育てやってないと思われることが多いです。
特に、年配の方から、そう言われることが多いかもしれませんね。
最終的に、本人が周りからカッコ悪いと思われるのが嫌だと思うのであれば、鉛筆の持ち方を直す手助けをしてあげると良いでしょう。
私は、小学6年生の頃、クラスの女の子から箸の持ち方がダサいと言われて、悔しくて直しました。
私の経験から言えば、子どもは何かのきっかけさえあえば、直そうとするものですよ。
文字を手書きする機会はどんどん減っている
お子さんが将来、大人になって働き始めたときを想像しながら、読み進めてみてください。
鉛筆の持ち方を直すべきか?を考えるときには、「どれぐらい将来文字を書く機会があるのか?」を考えてみると良いでしょう。
最近のIT化は著しく、あらゆる仕事場面において、手書きではなくパソコンで文章を打ち込むことが増えてきています。
実際、国語に関する世論調査(H26年)では、「日常生活において、文字を手書きする機会があるか」の質問項目で、3割弱の人が「手書きしない・ほとんどしない」と答えています。
このように、3割の人が手書きをしないと言う事実を踏まえると、正しく鉛筆を持てなくても大丈夫ということになるでしょう。
どれだけの人が正しく鉛筆を持てているのか?というそもそも論もあります。
要は、他人が普通に読める字を書けていれば、ビジネスマンには十分と言えるかもしれません。
鉛筆の持ち方で苦しむなら、直さなくても良い
鉛筆の持ち方を正しく持てないことでお子さんが苦しむのであれば、あえて直さないのも考え方の一つになります。
というのも、鉛筆の持ち方にこだわりすぎて、肝心の学習内容が頭に入らないのも本末転倒だからです。
さらに、親が新しい鉛筆の持ち方を強要するあまり、親子関係に亀裂が入るのも何かと面倒です。
そのため、鉛筆の持ち方を指導した上で、難しそうと感じたならば、潔く諦めるというのも1つの選択肢として考えておきましょう。
鉛筆の持ち方を直さないなら、タイピング練習をすべし
正しい鉛筆の持ち方を諦めたとして、それで終わりで良いのかというと、そうではありません。
正しく鉛筆が持てなくて字が汚い…。
さらに勉強に対するモチベーションが低くて、結果的に文章を考えて作る力が育たないのが、一番困ることでもあります。
そこで、苦手な手書きを補うために、パソコンのタイピングスキルがここで重要になります。
パソコンで文章を考えて打ち込む力を養うことができれば、「鉛筆の持ち方が悪い、字が汚い」といったハンデを十分カバーすることができるでしょう。
そして、タイピングをしながら、頭の中で文章を組み立ていくことができるようになります。
ちなみに、ローマ字は小学3年生から勉強を始めるので、できるだけ早くタイピングに慣れさせて、将来何かしらの役に立つに違いありません。
やるなら早めにタイピング練習しておこう!
ここで、早期からタイピングスキルを身につけておくべき理由をもう少し深堀します。
結論的に、いくら字がきれいでもテストの点数が良くても、タイピングが遅ければ、仕事が遅い人になってしまうのです。
これからの時代は、大学のレポートも企業のプレゼンも、全部パソコンで作ります。
ちなみに、小学生は10分間で200文字の正確なタイピング入力が必要だと、文部科学省でも言われています。
そのため、将来のことを考えると、タイピングが得意になるように、毎日の生活に上手に取り入れて、たくさん練習しておくことをおすすめします。
まとめ:大人に近づくほど、鉛筆の持ち方は問題ではない
結論、鉛筆の持ち方は直せるなら直した方がいいです。
ただし、無理してまで直す必要はありません。
そして、鉛筆の持ち方は、小学生〜高校生と勉強が大事な時期には問題視されますが、大人になると読める字さえ書けていれば、特に問題になりません。
むしろ、大人になったらきれいな字を書くことに躍起になるよりも、タイピングスキルを身につけてすばやく仕事をこなす方が会社では重宝される可能性があります。
もちろん、鉛筆の持ち方は、どの角度から考えるかによって、直すべきか?直さなくても良いか?が変わってくるものです。
お子さん一人ひとりの状況を踏まえながら、「うちの子は本当に鉛筆の持ち方を矯正すべきなのか?」
それとも、「もっと大事な他のことに取り組んだ方が良いのか?」を振り返ってみましょう。