今回の記事は、発達障害児向けのプログラミング教室の情報をまとめた内容となっています。
発達障害のお子さんの学びを考える上で、あなたはこんなふうに考えたことはありませんか?
- 得意なことを伸ばして、自信を持って欲しい
- プログラミングを学んで、将来の仕事につなげてほしい
でも、あなたの近所を探しても、インターネットで探しても全然見つからない…。そんなことありますよね。
それもそのはずで、発達障害児にもおすすめできるプログラミング教室って実は指で数えるくらいしかないんです。
そこで、今回の記事は、発達障害児へのプログラミング指導に配慮しているプログラミング教室を5つ厳選してお伝えします。ぜひ、お子さんに合いそうな教室を選んでみてください。
Table of Contents
そもそも、発達障害の子どもでもプログラミング教室で通えるの?
「うちの子は、発達障害だからプログラミング教室でやっていけるのか心配…」と思いますよね?
結論、発達障害があってもプログラミングを学ぶことはできます。
なぜなら、発達障害で一斉授業による理解が難しくても、個別指導で対応してくれる教室が増えていているからです。
また、教室に足を運んで学ぶことができないお子さんでも、オンラインで自宅から受講可能であることも理由にあげられます。
そのため、発達障害があってもプログラミングを学ぶことができるのです。
記事の後半では、発達障害のお子さんにおすすめのプログラミング教室を5つお伝えしますね。
こんな発達障害の子どもにおすすめ①勉強が苦手
発達障害と言っても、その子によって特徴は千差万別。
ここからは、こんな発達障害のお子さんなら、プログラミングがおすすめだよ!というのをお伝えしていきます。
多くの発達障害のお子さんは、勉強にとても苦手意識を持っています。
- 文章をすらすら読めない
- キレイに字を書けない
- 算数ができない
おそらく、あなたのお子さんも上記のように、なにかしらの勉強が得意ではないはずです。
学校は勉強するところなので、勉強ができなければ当然、自己肯定感は下がってしまいがちです。
自己肯定感が下がれば、学校へ行きしぶり、結果的に不登校に繋がるかもしれません。
しかし、プログラミング教育があなたのお子さんにハマれば、プログラミングを通して自信を持つことができます。
プログラミングが得意になれば、勉強の苦手さをカバーすることもできるでしょう。
こんな発達障害の子どもにおすすめ②コミュニケーションが苦手
勉強と同じくらい、人とのコミュニケーションに困難を抱える発達障害のお子さんも多いです。
そんなお子さんにも、プログラミングはおすすめです。
強いこだわりや言葉の遅れがあったとしても、プログラミングを通して、自然とコミュニケーションをとる機会が増えていきます。
つまり、「プログラミングを学ぶ」という活動を、コミュニケーションを学ぶ手段として活用することができるのです。
学んでいくうちに、先生への質問や依頼、謝罪、感謝など、基本的な礼節を学ぶことができますよ。
こんな発達障害の子どもにおすすめ③ゲーム好きな子
発達障害のお子さんの多くは、ゲームが大好きです。
特に、注意欠陥性多動障害(ADHD)のお子さんは、ゲームなど刺激の強いものに依存しやすく、ゲームを取り上げると激怒しやすいです。
それならば、ゲームをやる側ではなく、作る側になってもらうように提案してみましょう。
実は、ゲームを作る時は、本当に作っているだけではありません。
きちんとゲームが動くかどうかを確かめながらゲームを作っているのであり、いわばゲームを作りつつ遊んでいるのです。
ですから、ゲーム三昧なお子さんに対しては、プログラミングでゲームを作る方に、誘ってみてください。
プログラミング教室に通うなら、個別指導の有無をチェック!
発達障害児向けの教室選びのポイントは、個別指導です。
なぜなら、勉強面でもコミュニケーション面でも、何かと困難にぶつかりやすいのが発達障害の特徴だからです。
先生一人に対して子ども5〜6人の集団指導だと、発達障害のお子さんが学校の授業のように、ついていけなくなる可能性があります。
そのため、発達障害のお子さんのためにプログラミング教室を検討される方は、「個別指導をしてくれるのか?」という視点を忘れずに、ぜひ教室を探してみてくださいね。
ちなみに、発達障害のお子さん向けのプログラミング教室を自分で探すのが大変な方は、次から紹介する教室をぜひ参考にしてみてください。
発達障害児向けのプログラミング教室①LITALICOワンダー
発達障害児向けのプログラミング教室1つ目は、LITALICOワンダー(リタリコワンダー)です。
LITALICOワンダーは、発達障害児向けのプログラミング教室の代表格です。
運営会社は、障害児向けの児童発達支援や放課後等デイサービスを全国展開しています。
そのため、プログラミング指導においても、障害児支援のノウハウがふんだんに応用されているのです。
そして、その実績は、のべ300人以上にも渡ります。
とにかく安心して、お子さんをプログラミング学習に取り組ませてあげたいと考える方は、LITALICOワンダーにすると良いでしょう。
LITALICOワンダーは自閉症やADHD、学習障害を持つお子さんにはとてもおすすめの教室です。
指導実績も豊富にありますし、何よりスタッフの対応がすばらしく、安心感でいっぱいの教室ですよ!
関連記事には、グレーゾーンのお子さんの保護者様にインタビューさせて頂いた内容も載せてありますので、ぜひご覧になってください。
- 対象年齢:年長〜高校生
- パソコンの貸出なし
- 無料体験会あり
- 入会金:16,500円
- 月額29,700円〜(オンライン教室だと、22,000円〜※コースによって料金は変わります。)
- オンライン教室あり
- 教室:大宮、渋谷、渋谷(中目黒サテライト)、青山、三軒茶屋、池袋、蒲田、赤羽、秋葉原、水道橋、押上、立川、町田、吉祥寺、たまプラーザ、川崎、横浜、横浜桜木町、津田沼
- お問い合わせ電話番号:0120-990-080
- LITALICOワンダーの公式HPはこちらから
もう一つ。知的な遅れを持つ発達障害のお子さんなら、LITALICOワンダー一択と考えて良いです。
というのも、LITALICOワンダーでは、文字の読みや計算を必要としないViscuit(ビスケット)プログラミングも取り扱っているからです。
実はほとんどの特別支援教育ではビスケットが主流なのですが、健常児には簡単すぎて、多くのプログラミング教室では扱っていません。
「うちの子でも大丈夫だろうか…」と心配な方はLITALICOワンダーの無料体験に参加して、その時講師に相談する良いでしょう!
発達障害児向けのプログラミング教室②テックキッズスクール
2つ目に紹介するプログラミング教室は、テックキッズスクールです。
テックキッズスクールは、2014年に東京未来大学のこどもみらい園と連携して、発達障害児向けのプログラミング学習コースを開発した実績があります。
リアルな教室は渋谷校のみですが、4〜6人の少人数授業となっています。
ただし、発達障害のお子さんであれば個別指導が合っているので、オンライン教室がおすすめです。
また、オンライン教室のほうが、料金もかなり安くなります。
ちなみに、リアル教室が23,100円であるのに対し、オンライン教室で13,200円となっていますよ。
- 対象年齢:小学1年生〜中学3年生
- パソコンの貸出なし(※リアル教室は貸出あり)
- 無料体験会あり:オンラインにて開発体験60分、保護者説明会30分。
- 入会金:なし
- 月額13,200円
- テックキッズスクール公式HPはこちらから
もう一つ。テックキッズスクールの強みは、マイクラのプログラミング講座も開講していることです。
マイクラは、特別支援教育でもかなり導入されているので、本当におすすめですよ。気になる方は、関連記事をご覧になってください。
発達障害児向けのプログラミング教室③N Code Labo
3つ目に紹介するプログラミング教室は、N Code Labo(Nコードラボ)です。
N Code Laboは、学校法人角川ドワンゴ学園が運営するプログラミング教室。
元々、不登校や発達障害などあらゆる困難を抱える中高生ためのネット高校(通称、N高、N中等部)を 開校し、のべ2万人以上の学びをサポートしてきました。
そんなN高のノウハウが詰まったプログラミング教室が、N Code Laboなのです。
N Code Laboのさらなる特徴としては、中途半端にプログラミングを教えるのではなく、就職や受験に役立つプログラミングスキルを教えてくれることがあげられます。
少し話が脱線しますが、発達障害のお子さんの子育ては、高校を卒業しても続く現実があります。
「今の状態で社会に出ても痛い目に遭うだろう…」だと懸念している親御さんもいることでしょう。
しかし、N Code Laboで学び続ければ、高校卒業時に稼ぎに直結する水準までプログラミングスキルが高まるに違いありません。
- 対象年齢:小学1年生~高校生
- パソコンの貸出あり
- 無料体験会あり
- 入会金:11,000円
- 月額:14,300円(※オンライン教室だと、33,000円)
- オンライン教室あり
- リアルの教室:新宿、秋葉原、横浜、梅田
- N Code Laboの公式HPはこちらから
発達障害児向けのプログラミング教室④KOOVパートナー教室
4つ目の教室は、ソニーが開発したロボット・プログラミング教材、KOOVを導入しているプログラミング教室です。
発達障害や不登校傾向をもつ高校生向けの通信制高校「明蓬館高等学校」でも、2021年よりKOOVのプログラミング学習を導入しているくらい、KOOVは費用対効果が高い教材として知られています。
これまで紹介したプログラミング教室と異なり、ロボットキットを使ったロボットプログラミング教室。
KOOVの教材を導入している学習塾で、プログラミングを学ぶことができます。
リアルな教室は、全国に1,000以上まで展開されており、きっと最寄りの教室が見つかるはずです。
ただし、オンライン教室もありますが、動画や説明書を見ながら独学で取り組むスタイルなので、講師から直接指導されることはありません。
発達障害のお子さんは個別指導を受ける方が合っているので、リアル教室に足を運んでプログラミングを学ぶことをおすすめします。
ちなみに、料金はKOOVを導入する学習塾ごとに異なっていますが、だいたい約1万円です。
- 対象年齢:年中〜中学3年生
- 無料体験会あり:詳細は各教室に要確認
- 入会金:各教室に要確認
- 月額:約1万円
- KOOVパートナー教室の公式HPはこちらから
発達障害児向けのプログラミング教室⑤子どもプログラミングスクールegg
最後に紹介するのは、子どもプログラミングスクールeggです。
こちらの教室では、非常に珍しくmicro:bit(マイクロビット)を学ぶことができます。
マイクロビットとは、LEDやセンサーなど、いろんな機能が搭載された小型ボードのことで、パソコンと繋いでボードを光らせたり、音を鳴らしたりすることができます。
マイクロビットは先ほどまで紹介したプログラミングとは違って、勉強要素が強いですが、実は特別支援学校で徐々に導入され始めているプログラミング教材でもあります。
例えば、富山大学人間発達科学部附属特別支援学校では、中学生を対象に、残飯量を見える化して、食品ロスを考える道徳授業に活用された事例がありました(2021年)。
発達障害であっても、プログラミング的思考を学ぶ機会に出会うので、今からやっておいて損はないはずです。
時間も1回あたり40分と、集中力が保てる程よい授業時間。
隔週と毎週の授業のどちらかを選ぶことができます。
また、三軒茶屋の実店舗で、少人数制の授業が確立されていますよ。
発達障害のお子さんでも対応してくれるかどうか、聞いてみると良いでしょう。
- 対象年齢:年長〜中学3年生
- 無料体験会あり
- 入会金:無料(教材費も無料)
- 月額:7,700円〜(月2回40分授業)、13,200円〜(月4回40分授業)
- 子どもプログラミング教室eggの公式HPはこちら
残念ながら、三軒茶屋にしかない教室ですが、5歳から取り組めるビスケットや学研のプログラミングカーなど特別支援教育でも使われる内容を取り扱っているので、最寄りの方にはぜひ推したい教室です!
注意点:発達障害は少数派。慎重に選ぶなら、問い合わせてみるべし
プログラミング教室の数自体は、非常にたくさんあります。しかし、発達障害も受け入れているところは少ないのが現状です。
しかも、いろんな教室の口コミを見てみると、健常児の保護者だと思われるものがほとんどを占めています。
そのため、うちの子がプログラミング教室に合うのかどうか判断することは、ネット情報だけでは不可能です。
そこで、親御さんとしては、まずは体験会に申し込む。そして、うちの子が合いそうかどうかを肌感覚で確かめるしかありません。
幸いなことに、今回紹介したプログラミング教室は、どれも無料体験会を実施しています。
体験会自体は親御さんの参加できるので、その際に「発達障害への配慮もしてくれるのか?」を聞いてみてください。
まとめ:発達障害児向けのプログラミング教室は本当に少ない
ここまで、発達障害児向けのプログラミング教室について、詳しく紹介しました。
結論、発達障害児向けのスクールはかなり少なく、情報収集も簡単ではありません。
今回紹介したのは、発達障害のお子さんへの指導に携わっているプログラミング教室を厳選して5つ紹介しました。
自分で探すのが大変な方は、ぜひ参考にしてみてください。