小学生のプログラミングでよく利用されるスクラッチ。
スクラッチ以外にも、小学生向けのプログラミング言語はいくつかあるのに、どうしてスクラッチが良いのか気になったことはありませんか?
今回の記事では、スクラッチが小学生のプログラミング学習におすすめな理由について解説。
さらに、スクラッチが難しい年齢の子供に最適なプログラミングも合わせて紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
Table of Contents
小学生に人気のスクラッチとは、どんなプログラミング?
スクラッチは、マサチューセッツ工科大学が開発し、世界150以上の国と地域で利用されているWeb上のプログラミングサービスです。
会員登録やインストールの必要がなく、だれでもすぐに始めることが可能。
小学校のプログラミング教育にも導入されているので、小学生に一番メジャーなプログラミング言語と言えるでしょう。
ちなみに、ビスケットやプログラミンなど、日本で開発された小学生向けのプログラミング言語もありますよ。
小学生のプログラミングにスクラッチがおすすめな理由①学習環境が豊富
スクラッチがおすすめ理由として、学習環境が豊富であることです。
2021年7月時点では、Amazonで「プログラミング スクラッチ」と検索したところ、48件ヒットしたのに対し、「プログラミング ビスケット」と検索すると、23件しか出てきませんでした。
また、プログラミング教室の多くはスクラッチを教えているところがほとんどです。
このように、スクラッチは小学生が勉強したいと思ったときに、それを学ぶ環境が十分に整っていると言えます。
小学生のプログラミングにスクラッチがおすすめな理由②作る→公開→共有
スクラッチの2つ目のおすすめの理由は、作る→公開→共有までのすべて無料で行えることです。
スクラッチはただプログラミングするだけではなく、自分の作ったゲームを世界中に公開することができます。
さらに、世界3千万以上の作品の中身を見て、マネしてゲームを作ることも可能です。
プログラミングがどうでできているのか、その中身を無料で見ることができるので、「こんなゲームを作りたい!」と出会えることでしょう。
小学生のプログラミングにスクラッチがおすすめな理由③独自のゲームを作れる
上述したように、スクラッチでは、ゲームを共有する環境が整っています。
そのため、「とてもおもしろいゲームだけど、もう少しキャラクターが多いほうがいいな」など、自分なりに作り変えることもできるのです。
つまり、優れたプログラムをまねてゲームを作り、それからアレンジして独自のものまで発展できると言えるでしょう。
上記の画像のように、優れたゲームの中身を参考にしながら、自分だけのゲームを作るのに最適なサービスがスクラッチです。
スクラッチを楽しめるようになるのは3,4年生あたりから
スクラッチが楽しめるようになるのは、実は小学3、4年生からだと言われています。
理由としては、スクラッチを理解するには、ひらがなやカタカナ、学年相当の常用漢字の習得はもちろん、簡単な四則演算ができている必要があるからです。
例えば、「5秒だったら、キャラクターのx軸を+10移動させる」という処理には、算数の力を必要とします。
また、スクラッチそのものを理解するのに、参考書を使うのであれば、文章を読解する力も必要となるでしょう。
ちなみに、多くのスクラッチ教室では、対象年齢を小学3年生としているところが多いです。
そのため、小学3、4年生レベルの学力があれば、スクラッチを楽しめるようになります。
スクラッチ以前におすすめのプログラミングは?
上述したように、スクラッチが楽しめる年齢は小学3,4年生頃です。
それ以前の年齢の子には、スクラッチは難しくて楽しめない可能性があります。
そのため、スクラッチ以前に取り組めるおすすめのプログラミングを2つ紹介します。
Hour of Code
Hour of Codeは、4歳からできると言われています。
ゲーム感覚でプログラミング的思考を学ぶことができる無料のサービスです。
ただし、こちら側でプログラミングを組むことはありません。
ゲーム感覚でプログラミング的思考を養える一方で、自分で作ることはできないです。
ちょっと頭をひねらないとできない「課題解決型のゲーム」といったところでしょう。
ブロックプログラミング
ブロックプログラミングは、実際にブロックを手に触って、組み合わせることでプログラミング的思考を養うことができます。
こちらの関しては、おもちゃメーカーが販売するブロックプログラミングを購入しなければできません。
ちなみに、ソビーゴであれば、実際のブロックをタブレットアプリと連携して、自然とプログラミング的思考を養うことができます。
スクラッチを始める前に、準備することは?
パソコンとインターネット環境さえあれば、すぐにスクラッチをすることができます。
自宅にある使い古したパソコンがあるのであれば、それを試しでスクラッチができるかどうか、確認してみましょう。
仮にできなくても、スクラッチはintel Core i3(パソコンのスペック)で、十分動きます。
中古で3万円程度で購入できますので、Amazonや楽天市場から探してみてください。
スクラッチが動くパソコンなのかどうかを簡単に確認する方法
スクラッチができるパソコンかどうかを確認するのは、以下の3ステップで完了します。
- パソコンを起動する
- スクラッチのホームページを開く
- 試しに、プログラムを組んでみる
パソコンを起動する
しばらく使っていないパソコンは、起動に時間がかかるので、何か別の作業をしながら気長に待ちましょう。
なお、インターネットにつなげた状態にしておいてください。
スクラッチのホームページを開く
Googleなどの検索エンジンから「スクラッチ」と検索しましょう。
上の写真のようにスクラッチのホームページを開いたら、左上の「作る」をクリックします。
試しに、プログラムを組んでみる
次に、左バーの「イベント」から、旗マーク(黄ブロック)をドラック&ドロップします。
さらに、「動き」から「10歩動かす(青ブロック)」を旗マークの下にくっつけます。
そして、右側の緑色の旗マークを押して、猫が10歩移動すれば、スクラッチが正常に動いています。
これら一連の操作をする際に、「ブロックが移動する動きがぎこちない」や「猫が動くまでに時間がかかった」など、パソコンが遅いと感じた場合は、スクラッチを学習するには不適切なパソコンと言えます。
こういった処理速度が遅いパソコンは、子供のプログラミング学習の妨げとなるため、上述したCore i3以上のパソコンを買ってしまいましょう。
小学生がスクラッチを勉強する方法とは?
小学生がスクラッチを勉強するとなると、方法は以下の2種類あります。
- 独学
- プログラミングスクール
独学にも2種類ある
独学には、参考書を活用した学習と、動画学習サイトを使った学習の2種類あります。
メリットとしては、学習費用を抑えることができる一方で、デメリットとして、困ったときに質問できる環境が整っていないことが挙げられます。
プログラミングスクールに通う
プログラミングスクールでは、毎月1万円〜2万円を支払って、講師から直接スクラッチを教えてもらうことができます。
メリットは、わからないことをすぐに解決できる一方で、デメリットは費用が高く付いてしまうことが挙げられます。
まとめ:スクラッチは小学生に最適なプログラミング言語
ここまで、スクラッチが小学生のプログラミング学習におすすめな理由や、スクラッチが難しい子供向けのプログラミングなどを詳しく解説しました。
スクラッチは、多くの小学校でも導入されている日本で一番メジャーな小学生向けのプログラミング言語です。
どのプログラミング言語を勉強するのか迷った場合は、まずスクラッチを選んでおけば間違いないでしょう。
スクラッチは、参考書や学習サイト、スクールなど学習環境が豊富に揃っていますので、ご家庭の都合に合わせて、ちょうどよい学習方法を取り入れてみてください。