今回の記事では、発達障害児におすすめの夏休みの過ごし方を5つ解説しています。
上記のように、あなたは悩んだことはありませんか?
発達障害のお子さんは、夏休みになると、複雑な要因があいまって、リズムを崩してしまいがち。
自宅で見守るにしても、親も子どもも疲れてしまいます。
今回の記事では、無理せずに発達障害のお子さんが有意義に夏休みを過ごせるように、具体的な方法を紹介していますので、ぜひ活用してみてください。
Table of Contents
発達障害のお子さんが夏休みに困ることは?
発達障害のお子さんが夏休みを迎えると、さまざまな困り感が出てくるものです。
- 生活リズムが崩れる
- 宿題が終わらない
- 自由時間をうまく過ごせない
具体的には、以下の3つあります。
一つひとつの困難を確認していきましょう。
生活リズムが崩れる
学校がないと、途端に生活リズムが崩れてしまうのが発達障害の子どもの特徴です。
自分でスケジュールを立てて計画的な行動が取りにくいため、メリハリのない生活になってしまいます。
宿題が終わらない
夏休みはたくさん時間があるから、宿題が終わるだろうと思いきや、うまくできないのも発達障害のお子さんの特徴でもあります。
学校の授業のように設定されたスケジュールの中で動くわけでもないので、結果的にダラダラ過ごして、宿題を終わらせることが難しいです。
さらに、発達障害のお子さんに関しては、発達段階にあった宿題のレベルではなかったり、特定の科目が極端に苦手だったりします。
このように、さまざまな要因が複雑に絡み合って、夏休みに宿題が終わらない状態に至ってしまうのです。
自由時間をうまく過ごせない
学校がない分の自由時間を上手に過ごせない発達障害のお子さんもいます。
特に自閉症の子どもはあいまいさを嫌うので、何をしても良い自由時間が苦手なのです。
あまりにも自由時間が長すぎると、いつもは目立たない常同行動や問題行動がひどくなる可能性があります。
発達障害児の夏休みの過ごし方①放課後等デイサービスを利用する
ここからは、発達障害の子どもにおすすめの夏休みの過ごし方を5つ紹介していきますよ。
一つ目の過ごし方は、放課後等デイサービスを活用することです。
放課後等デイサービス(以下、放デイ)とは、発達障害のお子さんを専門に預かる子ども向けのデイサービス。
長期休み中だと、朝から夕方まで預かってくれる他、専門的な知識をもとに、療育を施してくれます。
「家で面倒を見るのが正直大変。」
「子どものために何をしてあげたらいいのか、わからない」
こんな親御さんは、放デイを活用すると良いでしょう。
発達障害児の夏休みの過ごし方②放デイ+学童
夏休みの2つ目の過ごし方は、放デイと学童を併用することです。
放デイの中には、託児所のような預かり型のデイサービスもあります。
上記のタイプの放デイには、多様な障害を持つ子どもたちがいるので、あなたのお子さんが放デイに完全に合わない可能性もあります。
例えば、グレーゾーンのお子さんが言葉を話せない重度な知的障害児がいる放デイに通うと、「自分の居場所はここではない」と思うようになることもあります。
上記のようにグレーゾーンのお子さんの場合は、放デイを療育だけの場と捉えて利用回数を少なくしましょう。
そして、代わりに学童で健常児との関わりを尊重することをおすすめします。
特に、学校の友達との関係性を大切にしたいと考える親御さんには、放デイと学童の併用がおすすめです。
発達障害児の夏休みの過ごし方③放デイ+習い事
夏休みの3つ目の過ごし方は、放デイと習い事を併用することです。
放デイは療育の場として大いに活用すべきですが、お子さんの好きなことを伸ばせるとは限りません。
例えば、お子さんがゲームが好きだとしても、プログラミングでゲーム開発できるように活動提供する放デイは少ないです。
放デイで難しいのであれば、習い事でお子さんの好きなことを十分にやらせてあげると良いでしょう。
発達障害児の夏休みの過ごし方④学童+習い事
夏休みの4つ目の過ごし方は、学童と習い事を併用することです。
ごく軽度の発達障害のお子さんであれば、一般的な学童に通いつつ、習い事を活用することをお勧めします。
習い事では、苦手なことを克服し、一方で得意なことを伸ばすことができるでしょう。
例えば、漢字が特化して苦手なのであれば、漢字指導が得意な教室や先生にお願いできます。
また、レゴブロックが好きなのであれば、ロボットプログラミング教室に通い、創造力や試行錯誤する力を養うと良いでしょう。
発達障害児の夏休みの過ごし方⑤実家に帰省する
夏休みの5つ目を過ごし方は、実家に帰省することです。
実家に子どもを預けて、祖父母に面倒を見てもらうのも1つのやり方です。
さらに、実家が地方の場合は、山登りや魚釣り、畑作業など、普段なかなかできない自然体験ができるので、体をたくさん動かすことができます。
実は、軽度な発達障害のお子さんでも、体の使い方があまり上手ではなかったり、体幹が弱かったりするものです。
そのため、夏休みを活用してしっかり体を動かす経験をすることをおすすめします。
発達障害児が夏休みを過ごす上でのポイントは?
長期休み期間中は子どもの面倒が増えて大変だと感じる親御さんも多いです。
一方で、お子さんとじっくり関わることができるメリットもあります。
例えば、学校終了後は、忙しくてしっかり勉強見てやれなかったけど、夏休み中には時間に余裕がある。
だから、苦手な音読や漢字練習を親子で丁寧に取り組むことができる。
上記のような、夏休みならではの過ごし方ができるかもしれませんよ。
せっかくの夏休み期間中ですから、苦手なことを克服したり、逆に好きなことを伸ばしてあげることが重要といえます。
夏休み限定で参加できる習い事も多い!
夏休みの過ごし方の中で、習い事を検討することもお伝えしました。
夏休み中であれば各教室でキャンペーンを実施していることが多いので、いつもよりもお得に習い事を始めることができます。
例えば、LITALICOワンダーのサマースクールでは、通常週に1回しか授業を受けられないところ、短い夏休み期間中に4回または8回、プログラミングを学ぶことが可能です。
ちなみに、夏休み限定のプログラミング教室なので、本来の入会金16,500円は発生しません。
このように、夏休みは子どもにとっては時間に余裕が生まれる時期なので、なにか新しいことに挑戦する絶好の機会と言えるでしょう。
まとめ:発達障害のお子さんなら、夏休みの過ごし方をよく考えよう!
ここまで、発達障害のお子さんを持つ親御さん向けに、有意義な夏休みの過ごし方を5つ詳しく紹介してきました。
お子さんの発達段階に合わせて、うちの子に合いそうな夏休みの過ごし方を提案してみてください。
最後に改めて、今回紹介した夏休みの過ごし方を載せておきました。
- 放課後等デイサービスを活用する
- 放デイと学童を併用する
- 放デイと習い事を併用する
- 学童と習い事を併用する
- 実家に帰省する
学校に行かない時間を自宅で一人で過ごすことができそうもない…
かといって、仕事を辞めることもできないし、どうしたら良いんだろう…