- 子どもがゲームプログラミングに興味を持ってきた
- Unityをやらせてみようと思っているけど、どんなノートパソコンが良いのか迷っている…
あなたは、上記のように、Unity用のノートパソコンをどのように選べば良いのか、迷っていませんか?
Unityでゲームを開発するには、ある程度、スペックの高いパソコンが必要です。
「子ども用のパソコンだから、安いのにしておこう」と安易に購入してしまうと、すぐにフリーズして使い物にならないこともあります。
そこで、今回の記事では、これからUnityを勉強したい小学生・中学生を持つ親御さん向けに、おすすめのノートパソコンの選び方を詳しく解説。
Unityについてあまり詳しくない人も、この記事を通して、より理解が深まるはずです。ぜひ、参考にしてみてください。
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Unity公式サイトから推奨スペックを確認
まず、Unityの公式サイトから、ノートパソコンの推奨スペック(一部)を確認してみましょう。
最低要件 | Windows | macOS | Linux |
OS バージョン | Windows 7 (SP1+)、Windows 10、Windows 11、64 ビット版のみ。 | High Sierra 10.13+ (Intel editor) Big Sur 11.0 (Apple silicon Editor) | Ubuntu 20.04、Ubuntu 18.04、CentOS 7 |
なんだか、英語ばかりでわかりにくいですが、要はWindowsならWindows 10以降のバージョンならOK。
MacBookなら10年以内に発売されたものであれば、なんでも大丈夫と捉えて良いです。(例:2015、2017あたりが価格もリーズナブルでおすすめ)
Windows7は、2020年1 月14日にサポートが終了しているので、おすすめしません。
出典元:https://www.microsoft.com/ja-jp/windows/windows-7-end-of-life-support-information
実際に購入するときに、チェックするスペック一覧
後で、そもそもOSをWindowsにするか?Macにするか?については説明しますが、どちらにも共通する購入時のスペック確認項目を以下にまとめました。
確認項目 | 推奨スペック | 備考 |
CPU | Intel Core i5 | パソコンの処理能力 |
メモリ | 8GB | 同時に処理できる量 |
ストレージ | SSD256GB | 保存できる容量 |
上記の推奨スペックを超えるものであれば、問題なくUnityを動かすことができます。
現に、私が上記の推奨スペックで毎日ゲーム開発できているので、おそらく大丈夫なはずです。(下画像)
ちなみに、Intel Core i7以上で、SSD512GB以上などハイスペックを推奨しているサイトもあります。
また、Unityを教える子ども向けプログラミング教室でも、主張する推奨スペックが以下のように異なります。
教室名 | 推奨スペック |
ITeens Lab | CPU:Intel Core i3以上 メモリ:8GB以上 ストレージ:40GB以上の空き |
アンズテック | CPU:Intel Core i5以上 メモリ:4GB以上 ストレージ:明記なし |
LITALICOワンダー | CPU:Intel Core i5以上 メモリ:8GB以上 ストレージ:20GB以上の空き |
このように、推奨スペックに正解はありませんが、少なくとも「CPU、メモリ、ストレージ」は必ず確認して、Unity用のノートパソコンを購入しましょう。
【Windows?Mac?】Unity用のノートパソコンはどっち?
Unityを使うには、WindowsとMacのどちらかのパソコンを購入する必要があります。
WindowsとMacには、それぞれメリット・デメリットがあるので、詳しく紹介しますね。
メリット | デメリット |
価格が安い 親が教えやすい 小学校・中学校でも普及している | Unityでゲームを作っても、iPhone用のスマホゲームに出力できない |
メリット | デメリット |
デザインがカッコいい iPhone用もアンドロイド用にもスマホゲーム出力ができる | 価格が高い 親が教えられないかもしれない |
このように、Windowsは、約10万円で購入可能なのに対し、Macは15万円以上します。
また、Stat Counterの調査(2022年1月時点)によると、日本におけるWindowsのシェア率は約75%(Macは約15%)と、ほとんど占めていることがわかります。
したがって、Windowsに使い慣れている親が多いはずなので、子どもが操作に困っても、パソコンの使い方を教えることができるでしょう。
ただし、Windowsでは、iPhone向けにゲームを出力できず、アンドロイド用しか作れません。
一方で、MacでUnityゲームを作れば、iPhoneでもアンドロイドでも、ゲーム出力することが可能です。
価格は高いですが、見た目はカッコいいデザインなので、Unityへのモチベーションが高まるかもしれません。
ただし、Macの日本シェア率は15%程度で、多くの親がMacの操作を知らない可能性もあります。
したがって、子どもがMacの操作方法に困ったときに、すぐに教えられないこともあるでしょう。
はじめてUnityするなら、小・中学生はWindowsで十分
WindowsとMacの違いについて、詳しく説明してきましたが、小・中学生ではじめてUnityをするなら、結論、Windowsで十分です。
なぜなら、初心者がMacを使うと、Windowsとの操作に違いに混乱するからです。
例えば、シャットダウンの仕方やデータの保存方法など、MacはWindowsと微妙に操作が異なります。
学校ではWindows、家ではMac。それに、わからないことがあっても、親は使ったことがないから、Macを教えられない…。
このような状態では、2種類のパソコン操作の違いに混乱してしまい、肝心のUnity学習に挫折してしまうかもしれません。
挫折してしまえば、せっかく購入したMacBookも無駄になってしまいます。
そのため、はじめてUnityを勉強する小学生・中学生用なら、Windowsのパソコンで十分でしょう。
「GIGAスクール構想」により、Chrome OSも急増
WindowsとMacに加えて、近年新たに台頭してきたOSの一つにChromebookに代表されるChrome OSがあります。
Stat Counterの調査(2022年1月時点)によると、日本におけるChrome OSのシェア率は約2.5%とまだまだ低いです。
しかし、MM総研の調査(2021年1月)によると、公立小中学校に配布されたパソコンで、Chrome OS搭載パソコンが43.8%、Winsdowsの28.1%をはるかに上回っていることがわかっています。
そして、今後、需要が高まりそうなChrome OSで、「肝心のUnityが使えるのか?」という問題ですが、2021年の6月から対応可能になったと公式サイトで発表していました。
このたび、Google 社との連携により、Chrome OS を Android の開発環境に統合することになりました。Unity 2021.2 以降、新規および既存の Android アプリケーションに Chrome OS の機能を追加できるようになります。
引用:https://blog.unity.com/ja/technology/build-and-port-for-chrome-os
Chromebookは、スペックも高い上に、価格も安いのが特徴ですよね。
学校で既に使い慣れているお子さんには、良いかもしれません。
2021年6月にChromebookでUnityが使用解禁されたばかりなので、わからないことをネットで調べても、情報がすぐに見つからない可能性があります。
小・中学生向けUnity用のおすすめノートパソコン①Windows
上記の商品は、楽天市場から出品されているNECのノートパソコン(Windows、新品)です。
Windowsで、Core i5、メモリ8GB、SSD256GBと記事の冒頭で紹介した推奨スペックを全て満たしています。
お子さんにパソコン操作でつまづいて欲しくない場合には、学校でも使い慣れているWindowsパソコンを購入してみましょう。
小・中学生向けUnity用のおすすめノートパソコン②Mac
上記の商品は、Yahooショッピングから出品されているMacBook Airです。
MacBook AirでもMacBook Proのどちらでも、先ほど紹介したスペックは最低限クリアすることができています。
Windowsのパソコン操作に慣れていて、Macにも挑戦してみたいお子さんの場合には、購入してみても良いでしょう。
初めてUnityを勉強するなら、教室を利用すべし
Unity用のノートパソコンを購入したら、いよいよゲーム開発ができるようになります。
しかし、Unityは小学校の授業でやるScratchのようなプログラミングとは段違いで難しいです。
Unityエディタは英語表記ですし、自分でプログラムを書く必要があるので、難易度がグッと上がります。
そのため、Unityを挫折することなく学んでいくには、どうやって学ぶのか?が重要です。
おすすめの学習方法は、Unity教室に通うことです。わからないことを先生にすぐに聞くことができるので、せっかく購入したノートパソコンを無駄にすることはありません。
やるからには、ある程度結果を残してほしいと考える親御さんは、ぜひこの機会にUnity教室を検討してみてください。
まとめ:ノートパソコンをそろえて、Unityに挑戦してみよう
ここまで、はじめてUnityをやりたい小学生、中学生向けにノートパソコンの選び方を詳しく解説しました。
Unityの推奨スペックには正解はありませんが、私が実際に使っているスペックを記事の冒頭でお伝えしたので、ぜひ参考にしてみてください。
また、Unity用のノートパソコンを購入したら、実際にUnityを勉強していく必要がありますよね。
挫折なくUnityでゲームを作っていくには、Unity教室に通うのが一番です。ぜひ、この機会に検討してみてはいかがでしょうか?