子ども向けプログラミングの一つであるViscuit(ビスケット)。
- 習い事として、しっかりやってもらいたいけど、なかなかプログラミング教室が見つからない…
そのように、悩んでいるのではないでしょうか?
実は、ビスケットを学べるプログラミング教室は指で数えるくらいしかありません。
そこで、今回の記事では、ビスケットを学べるプログラミング教室を2つ厳選してお伝えします。
また、記事の後半には、ビスケットを学ぶメリットやどんなお子さんにおすすめなのかも紹介しますよ。
特に、低年齢のお子さんや発達障害のお子さんにはかなりおすすめなので、ぜひ最後までご覧になってください。
Table of Contents
ビスケットを学べるプログラミング教室はとても少ない
世の中の子ども向けプログラミング教室を探しても、あるのはScratch(スクラッチ)を学べる教室ばかりです。
ビスケットを学べるところは指を数える程度しかありません。
そして、今回紹介するプログラミング教室は、以下の2つです。
月謝 | 年齢 | 教室数 | 学べること | 備考 | |
LITALICOワンダー | 22,000円〜 | 5歳〜 | 東京、埼玉、神奈川で計19教室 オンラインにも対応 | ビスケット、スクラッチ、ロボット制作、Unity、JavaScript、HTMLとCSS、電子工作 | 発達障害・知的障害の支援が得意なスタッフも対応してくれる |
ひよこパソコン教室 | 16,500円〜 | 小学生4年生〜 | 全国のケーズデンキに教室が併設 | ビスケット、スクラッチ、Word、Excel、PowerPoint、タイピング、パソコン検定 | 月謝は教室によって異なるので、最寄りの教室に問い合わせが必要 |
ご自分で探すのが大変であれば、ぜひ本記事で紹介するプログラミング教室をご利用ください。
ちなみに、LITALICOワンダーはオンラインで全国対応してくれますし、ひよこパソコン教室も全国展開しているので、どちらか一方を受けることはできるはずですよ。
ビスケットが学べるプログラミング教室①LITALICOワンダー
1つ目に紹介するビスケットが学べるプログラミング教室は、LITALICOワンダーです。
LITALICOワンダーの『ゲーム&アプリプログラミングコース』で、ビスケットを学ぶことができます。
LITALICOワンダーの特徴は、発達障害のお子さんでも、安心して学べる体制ができているところです。
一人ひとりのお子さんを細やかに指導してくれて、お子さんの強みを引き上げてくれる支援力が魅力のプログラミング教室と言えます。
実店舗は、東京、神奈川、埼玉の計19教室、オンライン授業にも対応しています。
年長から対応してくれるので、5歳~8歳くらいのお子さんなら、LITALICOワンダーで学んでみましょう。
- 対象年齢:年長〜高校生
- パソコンの貸出なし
- 無料体験会あり
- 入会金:16,500円
- 月謝:22,000円~
- リアル教室:東京、神奈川、埼玉、千葉に20校(2023年4月現在)
- お問い合わせ電話番号:0120-990-080
- LITALICOワンダーの公式HPはこちらから
》LITALICOワンダーに通う発達障害児の事例紹介記事はこちら
ビスケットが学べるプログラミング教室②ひよこパソコン教室
2つ目の教室は、ひよこパソコン教室です。
ひよこパソコン教室の『ひよこFIAキッズコース』で、ビスケットを学ぶことができます。
ひよこパソコン教室の特徴は、全国のケーズデンキ店内に併設してある実店舗教室で学べるところです。
オンラインよりも、実際に先生から直接教えてもらう方が、幼いお子さんほど楽しんで取り組んでくれますし、親としても安心できます。
ちなみに、ひよこパソコン教室は、エクセルやパワポなど、Officeを勉強するコースも充実しています。
学校の授業や就職後のために、パソコンを得意になっておきたいと考えているお子さんにもおすすめですよ。
- 対象年齢:小学4年生〜高校生
- パソコンの貸出なし
- 無料体験会あり
- 入会金:5,500円
- 月謝:16,500円
- リアル教室:全国68教室(青森、秋田、山形、宮城、茨城、群馬、栃木、埼玉、千葉、東京、神奈川、新潟、愛知、奈良、滋賀、福岡、大分熊本)
- ひよこパソコン教室の公式HPはこちらから
プログラミング教室以外にビスケットを学ぶ方法は?
参考書を購入すれば、料金を安く抑えてビスケットを学べますが、デメリットもあります。
それは、わからないことがあったら、親が教えなくてはいけないことです。
ビスケットのアプリも定期的にアップデートがあるので、購入した参考書の情報がすでに古いこともあります。
その場合は、親が自分で調べて解決方法を探らなくてはいけません。
そして、一番の問題は、子どもが挫折してプログラミング嫌いになることです。
そのため、「やるからには挫折せず楽しく続けてほしい」と願っている方こそ、プログラミング教室にお願いすると良いでしょう。
今から、ビスケットを学ぶ意味は?メリットはあるのか。
実は、小学校教育で一番使われているプログラミングは、Scratch(スクラッチ)です。
では、ビスケットを学ぶ意味がないのかと言えば、そうでもありません。
ビスケットを学ぶメリットは、以下の2つあります。
- 直感的な操作でプログラムを作れる
- 文字や数字を使わずにプログラミング的思考を学べる
それぞれのメリットをお伝えします。
直感的な操作でプログラムを作れる
スクラッチもビジュアルプログラミングで直感的に扱えますが、ビスケットだともっと簡単に取り組むことができます。
まず、スクラッチと違って、指でタブレットにイラストを描くことができます。
そして、自分で作ったイラストをプログラムで動かすことが可能です。
そのため、まだパソコンを使ったことのないお子さんでも、ビスケットでプログラミングを学ぶことができます。
文字や数字を使わずにプログラミング的思考を学べる
スクラッチでは、文字を読んだり、数値を入力したりする必要があります。
つまり、小学1、2年生レベルの読み書き算数の力がないとできません。
しかし、ビスケットでは文字も数字も出てこないので、読み書きレベルが不十分なお子さんでも無理なくプログラミングを学ぶことができます。
ビスケットはどんな子どもにおすすめ?【2パターンです】
先ほどのメリットから、ビスケットは以下の2つのパターンに当てはまるお子さんにおすすめです。
- 初めてプログラミングをするお子さん(目安5歳から)
- 発達障害(知的障害)を持つお子さん
それぞれについて、詳しく解説します。
初めてプログラミングをするお子さん(目安5歳から)
ビスケットは、文字も数値も扱わないので、本当に初めてプログラミングを勉強したいお子さんにはおすすめです。
なぜなら、「5歳半から、結果から遡って原因を考えたり、結果からその理由や根拠を述べたりできる」とされているからです。(※1)
そのため、プログラミングが5歳からでも大丈夫と言われています。
しかし、5歳だと、まだひらがなを満足に読み書きできないお子さんも多いです。
だからこそ、文字や数字を読んでパソコンに入力する必要のないビスケットを一番最初に導入すると良いでしょう。
出典(※1):幼児期の協同性の発達における論理的思考力―5 歳児の発達過程に着目して―(武庫川女子大学、藤谷智子、2016年)
発達障害(知的障害)を持つお子さん
発達障害や知的障害を持つお子さんにも、ビスケットはおすすめです。
発達障害のお子さんの中には、言葉による指示が理解できない人もいます。
ビスケットは文字の理解を必要とせず、アイコンで判断したり、絵を描いたりして取り組むことができるので、発達障害のお子さんにとってハードルが低いです。
また、知的障害のお子さんはタブレット操作に慣れていることが多く、画面が触れると反応することを理解しています。
そのため、タブレット端末で取り組めビスケットは、知的な遅れがあっても十分楽しむことが可能です。
【発達障害児には朗報】ビスケットは特別支援学校でかなり導入されている
実は、多くの特別支援学校や特別支援学級で導入されているプログラミングはスクラッチではなく、ビスケットです。
『特別支援教育におけるプログラミング実践報告』によると、ビジュアルプログラミングの実践報告のうち、その約半数がビスケットを導入していることがわかっています。(※2、3)
ちなみに、高校生になるとビスケットは卒業して他のプログラミングツールを使い始めますが、小・中学生ではビスケットの方が圧倒的に多く導入されています。
とは言っても、「発達障害児には、ルールやマナーを勉強させた方がいい、プログラミングなんかよりも大事なことはたくさんある」と言われている時代もありました…。
しかし、これからの社会の変化は誰にも予測できず、発達障害のお子さんも例外なく適応していかなくてはなりません。
そのため、「発達障害のお子さんこそ、プログラミング的思考を学びましょう」と。
そして、「コンピュータを活用する態度が、未来を生き抜く力に繋がる」と徐々に浸透していているのです。
したがって、お子さんがプログラミングを学ぶ最初のステップとして、ビスケットから始めることをおすすめします。
出典(※2):知的・発達障害のある子のプログラミング教育実践、ジアース教育新社(2020年3月31日出版)
出典(※3):知的・発達障害のある子のプログラミング教育実践2、ジアース教育新社(2021年9月27日出版)
【補足】発達障害のお子さんにビスケットを教える難しさ
発達障害のお子さんにビスケットを教える時の最大の難しさは、教えるさじ加減がとても難しいことです。
例えば、失敗体験をさせたくないからと言って、助けすぎると子どもは思考しなくなります。
反対に、少しでも難しいと感じると「わからない」と思考を放棄しかねません。
このように、発達障害のお子さんが主体的にビスケットを学ぶには、教え方がとても重要になるのです。
そのためには、教える人がビスケットをよく理解していること。
そして、お子さんの様子をよく観察していることが必要です。
この両方をきちんとやってくれるのは、特別支援学校を除き、プログラミング教室しかありません。
そのため、「やるからには子どもの成長に繋がる教育を受けさせたい」と考える親御さんなら、ぜひプログラミング教室を活用してください。
まとめ:プログラミング教室でビスケットを学んでみよう!
ここまで、ビスケットを学べるプログラミング教室を2つ紹介しました。
ビスケットを学べる教室は本当に少ないです。
挫折なく、楽しく学んでほしいと考える親御さんなら、ぜひ以下の2つのプログラミング教室のご利用を検討してみてください。
月謝 | 年齢 | 教室数 | 学べること | 備考 | |
LITALICOワンダー | 22,000円〜 | 5歳〜 | 東京、埼玉、神奈川で計19教室 オンラインにも対応 | ビスケット、スクラッチ、ロボット制作、Unity、JavaScript、HTMLとCSS、電子工作 | 発達障害・知的障害の支援が得意なスタッフも対応してくれる |
ひよこパソコン教室 | 16,500円〜 | 小学生4年生〜 | 全国のケーズデンキに教室が併設 | ビスケット、スクラッチ、Word、Excel、PowerPoint、タイピング、パソコン検定 | 月謝は教室によって異なるので、最寄りの教室に問い合わせが必要 |
どちらも、実店舗がプログラミング教室なので、オンラインだと不安がある親御さんには、おすすめですよ。
ぜひ、お子さんのプログラミング学習をサポートしていきましょう。