発達障害でも安心して学べるロボット教室はどこにあるんだろうか…
上記のように、子どもにはやはり挫折することなく、楽しんで習い事をやってもらいたいですよね。
先に述べると、発達障害のお子さんにピッタリのロボット教室は指で数える程度しかありません。
だからこそ、どんなロボット教室であれば、お子さんの才能・個性を伸ばすことができるのかを考える必要があります。
今回の記事では、発達障害のお子さんにおすすめのロボット教室3つ厳選してお伝えします。
そもそも、ロボットよりも他に学ぶべきことがあるんじゃないか…と迷っている親御さんは必見です。
ぜひ、参考にしてみてください。
Table of Contents
発達障害児にとって、ロボット教室は最高の習い事
数ある習い事の中でも、ロボット教室は発達障害のお子さんに最適な習い事の一つです。
なぜなら、発達障害のお子さんには、以下のようなポジティブな特徴があるからです。
- 工作など物作りが大好き
- 一つのことにすごく没頭できる
- 色や形など、視覚的な理解が良い
上記のような特徴のあるお子さんは、ロボットとの相性が良く、得意なことをさらに伸ばすことができます。
しかし、一方で、以下のようなネガティブな特徴もあります。
- 手先が不器用
- 手順通りに理解して遂行する
- 社交性が低い
ただし、好きなロボット制作を通して、上記のような苦手なことを伸ばすことができるのも、ロボット教室の強みと言えます。
そのため、ロボット教室は発達障害のお子さんにとても合っている習い事なのです。
次から、発達障害のお子さんがロボット教室を利用するメリットを3つ解説していきますよ。
発達障害児がロボット教室を利用するメリット①好きなことを伸ばせる
発達障害のお子さんがロボット教室を利用する一つ目のメリットは、好きなことを伸ばすことができることです。
発達障害のお子さんのできない→できるにシフトさせるのは至難の業です。
もちろん、苦手なことを挑戦することも大切ですが、それだけだと子どもが辛くなってしまいます。
しかし、好きなことであれば、楽しんで活動に没頭することができます。
得意なことを極めれば、将来的にその分野で活躍することも夢ではないでしょう。
そのため、好きなことにロボットが含まれているお子さんであれば、ぜひロボット教室に通わせてみましょう。
発達障害児がロボット教室を利用するメリット②自己肯定感が育つ
二つ目のメリットは、自己肯定感が育まれることです。
自己肯定感は、お子さんの体と心を育む上で一番大切。
「自分はできるんだ。自分は得意なことがあるんだ。」と自分を認めることができれば、一見不利な特性があっても自分らしさを強く持って生きることができるでしょう。
多くの発達障害を持つ親御さんは、できないことをどうやったら普通レベルまで持っていけるのかを考えがちです。
お子さんにロボット教室を検討している時点で、お子さんの個性に寄り添ったすばらしい子育てができていると思います!
下手に苦手なことばかりトレーニングしても、お子さんの特性は簡単に変わりません。
お子さんの個性を大切にしたいのであれば、ぜひロボットを学ぶ環境を用意してあげましょう!
発達障害児がロボット教室を利用するメリット③学校とは違う人間関係を築ける
発達障害のお子さんがロボット教室を利用する最後のメリットは、学校とは違う人間関係を築けることです。
発達障害を抱えるお子さんの中には、通常学級ではなく、特別支援級に通っている子もいます。
すると、通常学級にいる子どもよりも、狭い人間関係の中で日々過ごすことになります。
しかし、ロボット教室に行けば、いろんな価値観を持つ人と出会える可能性があるのです。
また、共通のロボット好きな子どもたちが集まっているので、他のお友達とも仲良くなりやすいでしょう。
障害の垣根を超えて、ロボットの話を介したコミュニケーションも弾みますよ。
そのため、お子さんにいろんな人との出会いを大切にしたい場合にも、ロボット教室への参加はおすすめです。
発達障害児におすすめのロボット教室①LITALICOワンダー
ここからは、おすすめのロボット教室を3つ紹介していきますよ!
自分でロボット教室を探すのが大変な方は、参考にしてみてください。
発達障害児におすすめの一つ目のロボット教室は、LITALICOワンダーです。
LITALICOワンダーは、もともと放課後等デイサービスを全国的に展開する会社が運営母体となっているロボット教室。
そのため、お子さんへの関わり方には非常に定評があり、安心を持って預けられる教室です。
授業スタイルは、一斉授業ではなく、お子さんの作りたいものを尊重した完全個別のカリキュラムを組んでくれます。
LITALICOワンダーでは、自閉症やADHDなど多様な特性を持つお子さんの受け入れを行っています。
もっと詳しく知りたい方は事例紹介の記事をご覧になってください。
- 対象年齢:年長〜高校生
- パソコンの貸出なし
- 無料体験会あり
- 入会金:16,500円
- 月額29,700円〜(オンライン教室だと、22,000円〜※コースによって料金は変わります。)
- オンライン教室あり
- 教室:大宮、渋谷、渋谷(中目黒サテライト)、青山、三軒茶屋、池袋、蒲田、赤羽、秋葉原、水道橋、押上、立川、町田、吉祥寺、川崎、横浜、横浜桜木町、たまプラーザ
- お問い合わせ電話番号:0120-990-080
- LITALICOワンダーの公式HPはこちらから
ロボットクリエイトコースに通っているお子さんの保護者様に直接インタビューしたことがありますので、生の声を聞きたい方は、こちらの関連記事をご覧ください。
発達障害児におすすめのロボット教室②アーテック自考力キッズ
アーテック自考力(じこうりょく)キッズも、発達障害のお子さんにおすすめのロボット教室です。
もっと正確に述べると、自考力キッズは、パズル・ブロック・プログラミングを学べる教材のこと。
こちらの教材を導入しているロボット教室に直接足を運んで、ロボット製作をすることになります。
なぜ、自考力キッズが発達障害のお子さんにおすすめなのか。
それは、言葉の理解にやや遅れがあったとしても、発達障害のお子さんの多くは、色や形を合わせるマッチング力が優れている子も多いからです。
得意な能力をいかして、パズルやロボットを楽しむことができるでしょう。
ちなみに、月額料金は、自考力キッズを導入している各ロボット教室によってまちまちです。
教室によって、料金は本当に違います。
期間限定で割引をやっているところもあるので、要チェックです。
以下に、自考力キッズの加盟店の授業料金の一覧を載せておきました(一部抜粋)。
教室名 | 月額の授業料 | 入会金 | 教材費 | 施設管理費 | 備考 |
バレッドキッズ | 9,350円 | 5,500円 | 33,000円 | なし | 全国に教室を展開。オンライン授業も完備。 |
パソコープ | 10,450円 | 11,000円 | 29,700円 | なし | 昭島市に1教室のみ。 |
Wiz | 11,000円 | 10,000円 | 33,000円 | 1,000円 | 足立区に1教室のみ。 |
自考力キッズの良いところは、ロボットより簡単なパズルと、ロボットより難しいプログラミングの両方も、カリキュラムとして用意していることです。
子どもの理解に合わせて、取り組む内容を柔軟に変更することができますね。
発達障害児におすすめのロボット教室③KOOVパートナープログラミング教室
最後に紹介するのは、KOOV(クーブ)パートナープログラミング教室です。
こちらも自考力キッズと同じく、KOOVという教材を導入しているロボット教室に、足を運んで受講することになります。
導入スタイルは自考力キッズと似ていますが、KOOVのほうが、プログラミング要素も混ざったロボット教室と捉えて良いです。
コースはレベル別に3種類用意されており、初級(BAISC)→中級(MIDDLE)→上級と徐々にステップアップができます。
ちなみに、KOOVパートナープログラミング教室の月額料金は、1万円が相場です。
ただし、教室によって若干異なるので、大手2社教室の料金体系を以下に載せておきます。
教室 | 月額料金 | 入会金 | 教材利用料 | テキスト費 | 一年間の費用 |
個別教室のトライ | 8,800円 | 11,000円(すでにトライ会員の場合は、無料) | なし | なし | 116,600円(12ヶ月分の月額料金+入会金) |
個別指導のAXIS | 8,140円(80分、月2回) | なし | 月額料金に加え、教材使用量が毎月2,090円 | 2,860円(年に1回だけ) | 125,620円(12ヶ月分の月額料金と教材利用料+テキスト費) |
KOOVのサイトから、右上付近にある「緑色の教室検索/体験授業」→お住まいの都道府県をクリックすれば、提携教室の一覧が表示されます。
最寄りの教室があれば、無料体験授業に申し込んでみると良いですよ。
- 対象年齢:年中〜中学3年生
- 無料体験会あり:詳細は各教室に要確認
- 入会金:各教室に要確認
- 月額:約1万円
- KOOVパートナー教室の公式HPはこちらから
実は発達障害のお子さんにおすすめなロボット教材【micro:bit】
発達障害のお子さんにおすすめなロボット教材として、micro:bit(マイクロビット)があげられます。
マイクロビットとは、LEDやセンサーなどさまざまな機能が搭載された教育用コンピュータです。
実は、特別支援学校・学級で驚くほどマイクロビットが導入されていることをご存知でしたでしょうか。
小学部に関しては、KOOVやembotなどが取り入れられていることが多いですが、中学部・高等部はほとんどマイクロビットが導入されています。(※)
しかし、マイクロビットを学べるロボット教室はなかなか見つけることができません。
東京の三軒茶屋にあるプログラミングスクールeggではマイクロビットを学べますが、オンライン対応ではないので、無理なく通えるお子さんだけが対象となります。
eggはおしゃれな街並みにオフィスを構える雰囲気の良い教室ですよ!
マイクロビットはインターネットで取り寄せて自分で取り組むことも可能なので、まずはどんな商品なのかご自分で調べてみると良いでしょう。
(※)知的・発達障害のある子のプログラミング教育実践(ジアース教育新社、2020年3月18日第1版)
(※)知的・発達障害のある子のプログラミング教育実践②(ジアース教育新社、2021年9月16日第1版)
教室で受講するのが大変な子もいる!オンライン教室がおすすめ。
興味のあるロボットだとしても、教室に入れば雑多な刺激が多いため、発達障害のお子さんにはつらい場合もあります。
というのも、発達障害のお子さんのほとんどで、何かしらの感覚の感じ方に特徴があるからです。
例えば、聴覚過敏ゆえに、いらない音まで耳で拾って頭の中がパンク状態になっているかもしれません。
そのため、リアルな教室が合わないお子さんも一定数いるのです。
幸いなことに、リアル教室だけでなく、オンライン教室を開講しているロボット教室も増えています。
ちなみに、今回紹介したLITALICOワンダーは、オンラインのロボット教室を実施中です。
お子さんの特性を踏まえて、リアルとオンラインどちらが合っているのかを見極めてくださいね。
合うかどうかは、実際にやってみないとわからない。
どれだけ下調べしたとしても、実際にロボット教室を体験してみないことには、子どもがハマるかどうかは誰にもわかりません。
なぜなら、「最初は好きだったけど、実際にやってみたらつまらなかった…」ということもあり得るからです。
好きなものには熱中しますが、飽きたら見向きもしないのが子どもの特徴とも言えるでしょう。
そのため、ロボット教室を楽しんで通えるのかをよく観察するためにも、まずは各ロボット教室の体験会を有効活用してください。
発達障害のお子さんには、ロボット教室に挑戦させてみよう!
ここまで、発達障害のお子さんがロボット教室に通うメリットや、おすすめのロボット教室を詳しく解説しました。
発達障害のお子さんには、確かに苦手なことも多いです。
しかし、得意なことも必ず持っています。
それをロボット教室で活かすことができれば、お子さんは今よりもっと生き生き輝くことができるに違いありません。
今回紹介したロボット教室は、どれも無料体験会を実施しているので、この機に一度参加してみてはいかがでしょうか?
最後に、改めて、今回紹介したロボット教室の料金や特徴を表にまとめておきました。
教室名 | 月額料金 | 入会金 | 教材費 | 無料体験 |
LITALICOワンダー | 29,700円(月4回) | 16,500円 | 0円 | あり(オンラインも可能 |
アーテック自考力キッズ | 約1万円(月2~4回) | 5,000円~1万円 | 約33,000円 | あり |
KOOVパートナープログラミング教室 | 約1万円(月2回) | 教室によって異なる | 教室によって異なる | あり |