発達障害の子どもを持つ親御さんの多くは、「我が子の才能を伸ばしたい。発達の凸凹を少なくしたい。」と思って、習い事をさせることは多いです。
ただ、「習い事はさせたいけど、周囲の人に迷惑をかけたくない!」と一度は思ったことはあるでしょう。
正直、全く迷惑をかけずにお子さんに習い事をさせるのは不可能です。
しかし、発達障害のお子さんに向いている習い事を上手に選べば、迷惑を少なくできるかもしれませんよ。
そこで、今回の記事では、発達障害の子どもにおすすめの習い事を5つ厳選してお伝えします。
お子さんにぴったりの習い事を見つけるのが大変な方は、ぜひ参考にしてみてください。
Table of Contents
発達障害の子どもに向いている習い事は?
まず、発達障害の子どもにどんな習い事が向いているのか、その特徴を知っておく必要があります。
おすすめの習い事は以下の2種類です。
- 一人でコツコツできる運動系の習い事
- 見通しがはっきりした文化系の習い事
それぞれ、なぜおすすめの習い事なのか少し深掘りしていきます。
一人でコツコツできる運動系の習い事
発達障害のお子さんは、年齢が低いほど、体をたくさん使うことが大切です。
なぜなら、体を鍛えることは、鉛筆を持ったり、姿勢を保ったりする土台となるからです。
しかし、同時に多くの発達障害のお子さんは、周囲の人と上手にコミュニケーションを取れません。
サッカーやバスケットのように、チームメイトと協力して何かを達成するのが、そもそも苦手なのです。
そのため、できるだけ一人でコツコツできる習い事がおすすめです。
見通しがはっきりした文化系の習い事
発達障害のお子さんの多くは、見通しがあいまいだと、持っている力を十分に発揮できないことがあります。
例えば、絵画は一見才能を見出せそうな習い事ですが、いい加減に描いても丁寧に描いても、同じ作品です。
どこまでやれば完成なのか、本人の裁量で決めなくてはいけないので、実は苦手な活動とも言えます。
そのため、どこまでやれば完成なのか、見通しがはっきりした習い事をおすすめします。
お子さんの苦手なことを伸ばすなら、運動系の習い事
多くの発達障害のお子さんは、体の発達に凸凹があります。
バランスが悪かったり、身のこなしがヘタだったり…と不器用さが目立つはずです。
体の不器用さを改善するには、体をたくさん使って、体の発達を促すしかありません。
そこで、体操や水泳など体を使った習い事を通して、苦手なことを少しでも克服しましょう。
発達障害のお子さんは、運動不足になりがちです。
特に年齢が低いほど、いかに運動する機会を作れるかを考えるようにしてください。
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苦手なことばかり目を向けても、子どもが辛いだけ
ただ、苦手を克服してできるだけ「普通」に近づこうと考えているのではあれば、それは子どもが苦しくなってしまう可能性があります。
例えば、自閉症のお子さんに、人の目を見て話を聞き、相手の気持ちに共感することを求めても簡単にできるようにはなりません。
なぜなら、自閉症とは、人の気持ちがわからない障害だからです。
自閉症には、社会性の障害、コミュニケーションの障害、想像力の障害の3つがあります。
つまり、脳の機能障害なので、そもそもできないことをやらせようとしても限界があるのです。
できないことにいつまでも着目していると、お子さんの才能を潰してしまう可能性があります。
そのため、苦手なことがかすむくらい、得意なことを伸ばしていく方が、発達障害児の子育てでは賢明と言えるでしょう。
発達障害の子どもにおすすめの習い事はこちら
発達障害の子どもにおすすめの習い事は、以下の5つです。
- プログラミング
- ロボット
- 動画編集
- タブレット学習
- eスポーツ
ピアノとか絵画とか、芸術系じゃないんだ〜と思った方もいるかもしれません。
しかし、芸術系の習い事で稼げる人は一握りであることを踏まえ、今回厳選した習い事は、ゆくゆく仕事に繋がる可能性があるものです。
発達障害者は就職しても1年以内に辞める人が全体の約3割なので、少しでも仕事に繋がりやすい習い事を選定しておきました!
発達障害の子どもにおすすめの習い事①プログラミング
発達障害のお子さんにおすすめの一つ目の習い事は、プログラミングです。
プログラミングは、一人でコツコツと作業するので、他者と多くコミュニケーションする必要がありません。
また、プログラミングを学んでおけば将来性も高く、発達障害を抱えていても社会から必要とされるIT人材になれることでしょう。
コミュニケーション能力が欠如していても、プログラミングでアプリを作れたら、立派な仕事人ですね。
発達障害の子どもにおすすめの習い事②ロボット
二つ目のおすすめの習い事は、ロボットです。
ロボットも一人でコツコツ作業できる上に、手先が不器用でもブロックを、カチカチ組み合わせてできます。
そのため、不器用な発達障害のお子さんにおすすめです。
習い事してロボットを学び続けると、最終的にはプログラミングと組み合わせて、人の役に立つロボットを作り出すことができます。
機械を分解したり、レゴブロックを組み立てたりするのが好きなお子さんは、ハマること間違いないです。
発達障害の子どもにおすすめの習い事③動画編集
三つ目のおすすめの習い事は、動画編集です。
動画編集は、編集ソフトさえパソコンにインストールできれば、どんなお子さんでも立派な動画を作ることができます。
プログラミングよりも覚えることが少ないので、パソコンに慣れてほしいのであれば動画編集から始めると良いでしょう。
発達障害の子どもにおすすめの習い事④ダブレット学習
四つ目のおすすめの習い事は、タブレット学習です。
タブレット教材では、国語、算数、理科、社会、英語の5科目に加え、音読や字の練習など学習塾ではカバーしきれないかゆいところの学習を補ってくれます。
しかも、学習塾に比べ安く、本人のコンディションを問わずに、いつでもどこでも勉強できるので、お子さんのペースを第一に考えるなら、タブレット学習がおすすめです。
発達障害の子どもにおすすめの習い事⑤eスポーツ
五つ目のおすすめの習い事は、eスポーツです。eスポーツとは、ゲームを競技化したものです。
競技人口は世界で1億3,000万人以上で、大会の賞金も1億円を超えることも珍しくありません。
ちなみに、eスポーツの種目は、大乱闘スマッシュブラザーズやフォートナイト、スプラトゥーンなど、一度は聞いたことのあるゲームばかりです。
そして、発達障害のお子さんには、好きなことには並々ならぬ集中力を発揮します。
そのため、中途半端にゲームを禁止して子どもからの反発をもらうくらいなら、とことんやらせてみるのもアリでしょう。
今から習い事をすることで、子どもの才能が開花するかも?
健常児に近づくように、発達障害のお子さんを育てているのであれば、いつまでたっても健常児より何かに長けることはありません。
例えば、どれだけ勉強させても、発達障害児は健常児より学力は上がりにくいです。
つまり、発達障害のお子さんは、健常児と同じ土俵で勝負をしてもお子さんが苦しくなってしまうことがあるのです。
何を持って、優れるのか?人より優れることが正しいことなのか?というそもそも論は、抜きに話を進めています。
そのため、発達障害のお子さんには、何が得意なのか?を早く見極めて、才能を開花させることが必要です。
早めに才能を見つけておくことで、無駄な努力を極力減らし、お子さんが将来社会で生きていく上で、土台となる力を高めることができます。
そして習い事は、お子さんの才能を探す手っ取り早い方法です。
もし、ちょっと習っただけで、高い成果が見られたら、才能の兆しアリです。
何もしないと、どんどん才能が埋もれてしまうので、早めに習い事に挑戦させてみましょう。
まとめ:発達障害の子どもは習い事に挑戦すべし!
今回の記事では、発達障害のお子さんにおすすめの習い事を5つ厳選してお伝えしました。
発達障害のお子さんにはそもそも苦手な習い事もあるので、親御さんが自分で探す場合は注意が必要です。
習い事は発達障害のお子さんの才能を見つけるには、とてもおすすめの方法です。
これを機に、お子さんにどんな習い事が良いのか、考えるきっかけにしてみてください。
最後に、今回紹介する習い事一覧を載せておきます。
- プログラミング
- ロボット
- 動画編集
- タブレット学習
- eスポーツ